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短命の新線「白糠線」が"全通"した日 「北へ進む」夢を託した秘境路線 -1972.9.8

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50年前の9月8日、北海道のローカル国鉄線、白糠線が全通しました。

「釧路~北見 短絡」の夢は未完に

Large 220810 siranuka 01未完に終わった白糠線(画像:白糠町)。

 今から50年前の1972(昭和47)年9月8日。北海道を走る国鉄白糠線の上茶路~北進が開業し、最終延伸を迎えました。

 白糠線は、釧路市の西隣である白糠町の根室本線・白糠駅から北へ分岐し、茶路川上流へ向かう路線。計画では山を越えて足寄へ接続し、北見方面から港湾都市・釧路へ最短距離でむすぶ貨物ルートを形成する予定でした。また当時は、沿線に炭鉱や木材資源の開発が進んでおり、一定の需要があったそうです。

 ともあれ、1953(昭和28)年に建設が決定。まずは上茶路までの25.2kmが1963(昭和38)年に開業します。そのころ、石北本線の美幌駅から南下して北見相生に至る「相生線」があり、南に延伸して阿寒湖に達し、さらに白糠線に接続して観光需要と釧路直結を果たす構想もありましたが、実現せず終わりました。

 上茶路からの延伸には時間がかかり、終着地の釧路二股まで線路が到達したのが1970(昭和45)年。しかし時代はすでに国鉄の経営は悪化し、赤字路線を廃止する方針が示されていました。混乱の中、それから2年遅れたのち、ようやく開業に漕ぎつけたのです。当初「釧路二股駅」とされていた終着駅は、足寄までの延伸を夢見て「北進駅」と名付けられました。

 北進駅は簡素な短いホームが1本あるだけの終着駅。西側の国道沿いに小さな集落があるだけで、駅周辺は原野が広がる、果ての奥地でした。1978年10月時点のダイヤでは、1日わずか3往復。早朝便は釧路始発でした。33.1kmの道のりを、列車は44分かけて走っていました。

 国鉄末期の閑散路線を象徴するローカル線として当時から鉄道ファンに注目されていた路線ですが、全通からわずか11年後に廃止となりました。足寄駅から分岐する線路も途中まで建設されていましたが、そのまま打ち止めとなっています。池田~足寄~北見をむすぶ「池北線」も第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」に転換され、2006(平成18)年に廃止されています。

 現在は道東自動車道が、帯広市から山をトンネルで貫きつつ東進。白糠線の縫別駅跡近くに設置された「白糠IC」を経由して、釧路空港手前の阿寒ICまでが開通済みとなっています。

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