東京都心・羽田空港直通電車推進期成同盟会が立ち上がりました。
北関東から東京駅・羽田空港まで1本に？
特急「日光」などとして東武線へ乗り入れるJR東日本の253系電車（画像：写真AC）。
新橋駅付近から線路を分岐させ、羽田空港を目指す「羽田空港アクセス線」。このうち「東山手ルート」はJR宇都宮線や高崎線、常磐線方面から東京駅を経由し羽田空港へ直通するもので、2031年度の開業が予定されています。
運行形態をめぐっては、前出のJR線のほか東武伊勢崎線と直通させる案が、2016（平成28）年の交通政策審議会の答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」に明記されています。「久喜駅での東武伊勢崎線と東北本線の相互直通運転化等の工夫により、さらに広域からの空港アクセス利便性の向上に資する取組についても検討が行われることを期待」という内容です。
そのようななか2024年10月上旬、栃木市で「東京都心・羽田空港直通電車推進期成同盟会」の設立総会が行われました。総会には日光市や鹿沼市、それらの市の商工会議所などが参加したことから、伊勢崎線に続き東武日光線方面への直通を目指す動きも始動したといえそうです。
現在、東武特急の東京側の発着は浅草駅であり、羽田空港へは乗り換えが必要です。これに東京駅や羽田空港駅が加われば、東武としては「空港直結」を果たすだけでなく、「東海道新幹線直結」も実現します。
今後、埼玉県北部や栃木県、群馬県南部から、乗り換えなしで都心や空港へアクセスできる日が来るかもしれません。
