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なんと標高は「マイナス2m」 東京で一番低い亀戸水神駅周辺には何がある?

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海水面より3m以上も低い亀戸水神駅

 JR総武線亀戸駅。高架上にあるホームから下を見ると、わずか2両編成の電車が止まっているのが目に入ります。ここから終点の曳舟駅まで3.4kmを走る東武亀戸線電車です。

 この電車は亀戸駅を出発すると、1分ほどですぐに次の亀戸水神駅に到着。駅付近は住宅が密集する中に町工場が点在し、下町ならどこにでもあるような光景です。

亀戸水神駅を発車する2両編成の東武亀戸線電車。2017年10月撮影(画像:内田宗治)

 実は亀戸水神駅は標高約マイナス2.3m。地上駅では都内で最も低い所にある駅です! 東京湾の満潮時の水位は標高約0.9mなので、その時の海水面より3m以上も低いことになります。

 そうした「タイトルホルダー的価値」にふれる案内板など、この駅には一切ありません。駅前を歩きながら、「この民家の2階窓くらいの所が海面なんだな」などと想像すると、何とも不思議な気持ちがしてきます。

標高が低い理由

 なお都内で標高がマイナスとなる駅は、下町一帯でJR、私鉄、地下鉄合わせて約30駅あります(高架ホームの駅はその真下の地上部分、地下駅はその真上の地上部分での計測)。

 そのすべてが、北千住駅付近より下流の荒川沿い、西は隅田川、東は新中川までのエリアです。JR総武線の駅でいえば、錦糸町~新小岩間、東京メトロ東西線でいえば木場~葛西間となります。

亀戸水神駅。2020年11月撮影(画像:内田宗治)

 標高が0m以下の土地が存在する理由は皆、大正時代半ばから昭和40年代までに行われた工業用・天然ガス採集用の地下水の大量くみ上げによる地盤沈下のためです。

 中でも旧中川沿いは顕著で、亀戸水神駅のほか、旧中川の真上にある地上駅の都営地下鉄新宿線東大島駅と同線地下駅の大島駅(真上の地上部分)がマイナス2mを超える低さです。

ややこしい「天神」と「水神」

ややこしい「天神」と「水神」

 亀戸水神駅周辺はどんな所なのでしょうか。「何か聞いたことがある駅名の気がする」と感じる方も多いと思われます。

 亀戸といえば昔から亀戸天神(江東区亀戸3)が有名です。本殿前には合格祈願で奉納された絵馬が数多くかかり、特に12月、1月は受験生でにぎわいます。最寄り駅は亀戸駅になります。

 一方、亀戸水神駅の名称は、天神ならぬ「水神」です。実際に駅名のとおり亀戸水神宮(亀戸4)が駅の西200mほどの所にありますが、民家1~2軒分程度の広さしかなく、住宅街の中にひっそりと鎮座する神社です。

亀戸水神駅の貼り紙。2020年11月撮影(画像:内田宗治)

 間違える人も多いようで、亀戸水神駅ホームには

「亀戸天神の最寄り駅は亀戸駅です。亀戸天神(天満宮)と亀戸水神はちがいます」

と大きく書かれていました。確かに海面よりずっと低いことを誇るより、この注意書きの方が、重要なのかもしれません。

かつては鎮守の森だった亀戸水神宮

 亀戸水神宮は室町時代に新田の開墾の際、水害を免れるよう水神を勧請(かんじょう)して創立された神社とされています。

亀戸水神宮。2020年11月撮影(画像:内田宗治)

 明治時代くらいまではうっそうとした鎮守の森だったようで、付近に水神東宅地(現・亀戸4)、亀戸上水神(現・亀戸5)など水神の名のついた住所名(字名)もありました。現在より目立つ神社だったことは確かなようです。そのため1928(昭和3)年の駅開業時に駅名としたのでしょう。

 亀戸水神駅から曳舟駅に向かう電車は緩い勾配を上り出し、すぐに北十間川を渡ります。車窓を注視していると、この川の水面が付近の土地よりやや高いのに気づきます。川の両側にある道路が堤防の役割を果たしています。

 このすぐ東側で北十間川は旧中川に合流します。素朴な疑問として、標高がマイナスの土地を流れる旧中川などの水はどうやって海へ流れていくのでしょうか。また旧中川を往来する船は、荒川や東京湾へと出ることができるのでしょうか。

標高差を解決する荒川ロックゲート

標高差を解決する荒川ロックゲート

 海面より低い土地に降った雨の水は、ポンプアップされ、荒川などから海へ流れていきます。亀戸水神駅付近から旧中川を3kmほど下ると荒川との合流点に至ります。ここにあるのが荒川ロックゲート(江戸川区小松川)です。

荒川ロックゲート。2016年3月撮影(画像:内田宗治)

 この地点での荒川の水位は、海面とほぼ等しく、満潮時など標高1m近くあります。旧中川の水面よりも最大で3.1mも高い水位になります。

 そのためここに設けられた閘門(こうもん。運河、放水路などの水量を調節するための門)が荒川ロックゲート。旧中川と荒川の合流部に前後を扉で仕切った空間(閘室)を設け、そこに船を入れた後、水位を調節することで両河川の船の往来を可能にしました。もちろん荒川の水を旧中川に逆流させない役割も果たしています。

 江東区、墨田区、足立区などにより作成されたハザードマップによれば、最悪の豪雨の場合、荒川が氾濫し一帯は長期間浸水が想定されています。その時、荒川と旧中川の間での船の往来は、必要物資運搬の生命線ともいえる重要なものになります。

 亀戸水神駅周辺は、神社などの歴史と東京の特異な地形と、両方を感じさせてくれるエリアです。

※上記の駅の標高は国土地理院ウェブサイトの「地理院地図」の標高表示機能で、筆者が測定したものであり、公式のものではありません。駅ホーム付近(地下駅の場合はその地上部分)の最も低い地点で計測しています。

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