旅行好きの皆さん、旅の記憶はどのように残していますか? スマホにカメラ、ガイドブック&メモと“旅のお供”はいくつかあると思いますが、その中にぜひ加えてみてほしいのが、旅先の思い出をカラフルにスケッチして残す“旅ジャーナル”グッズ! しかし、手帳はともかく色鉛筆を何色も持ち歩くのは大変ですよね。
そんな中、ぺんてる株式会社から、旅先のスケッチにぴったりなホルダー式色鉛筆「Art Multi8(アートマルチエイト)」が登場! 2024年12月20日(金)より、全国の文房具取扱店にて販売されます。今回は発売に先がけて行われた記者向け発表会に参加し、新商品のポイントや開発背景を伺ってきました。
■スケッチにぴったりなホルダー式の色鉛筆「Art Multi8」
今回新しく登場する「Art Multi8(アートマルチエイト)」は、1986年に発売開始されて以来、長らく愛されてきたホルダー式シャープペンシル「Multi8(マルチエイト)」をアートに特化させてリニューアルしたアイテムです。
ぺんてる株式会社製品戦略本部の小中真哉さんによると、「マルチ8」はもともと事務用途で発売された商品でしたが、色鉛筆をコンパクトに持ち運べる携帯性の良さから、スケッチブックや手帳などに絵を描くアート目的で使用するユーザーが多いことが分かったのだそう。たしかに、SNSでも絵日記や旅行先でのスケッチを楽しむ人をよく見かけますよね。
そこで、2mmの色芯を8本内蔵できる「マルチ8」の強みはそのままに、スケッチやイラストを描くのに最適な色芯、パッと見て色をチェックできるクリアボディなど、よりアート用途での使いやすさを追求し生まれたのが「アートマルチ8」です。
■カスタマイズも! 「アートマルチ8」の特長と使い方
単品の「アートマルチ8」に内蔵されているのは、アートシーンに特化した8色(赤・青・茶・橙・黄・黄緑・スカイブルー・ピンク)の色鉛筆。その他にも、鉛筆芯やボールペン芯、蛍光色を含む11種の替え芯が展開されており、自分の好きなようにカスタマイズすることができます。
使い方は、クリップ部分を使いたい色の位置に合わせたら、ノックボタンを押して芯をペン先に出すだけ。ただし、シャープペンシルのように少しずつ芯が出てくるのではなく、「アートマルチ8」は重力に合わせてストンと芯が落ちてきます。
ペン先から出る芯が適度な長さになるように、自分の指で落ちてくる芯を受け止める必要があるので、慣れるまではやや注意。このように使い方にコツはあるものの、8色もの色鉛筆をたった1本で(しかも軽い)持ち運べるのはうれしい!
■絵を描くと景色がより深く記憶に残る
会場には、「マルチ8」愛用者たちによる作品がずらり。そして、イラストレーターのハヤテノコウジさん、インスタグラム「土曜日の日記」で絵日記を投稿しているみきさん、企画担当者の大澤成さんによるトークセッションも行われました。
大澤さんは絵が得意だったわけではないそうですが、「アートマルチ8」を企画するにあたり旅先でのスケッチを始めてみたのだとか。「絵を描くために旅先の景色をよく観察するようになったのですが、写真を撮るよりも、絵を描くと深く記憶に残る気がするんですよね」と話す大澤さんに、ハヤテノコウジさんもみきさんも「分かります」と共感していました。
たしかに、筆者も昔旅行中に機会があってポストカードにスケッチをしたことがありますが、「どう描こう」と考えるからか、なんてことの無い景色も記憶に残りやすかった気がします。スケッチをすることで、旅行をより深く味わえるかも……! いつもは写真に納めていましたが、旅ジャーナルを始めてみたくなりました。近々旅行の予定がある方は、ぜひ試してみてくださいね!
(取材・文:仲野もも)