漫画「“好き”を否定したいわけじゃない。でも、子供に“まだ早い”ってどう伝える?」のカット(蟹乃まよさん提供)
漫画家の蟹乃まよさんの漫画「“好き”を否定したいわけじゃない。でも、子供に“まだ早い”ってどう伝える?」が、Xで話題となっています。
テレビで髪を染めている子どもたちを見た小学生の娘が、「私も染めたい」と口にしました。それを聞いた母は…という内容で、親ならではの葛藤に読者からは共感の声が上がっています。
娘の「やりたい」を受け止める母の迷い
蟹乃まよさんは、Xやインスタグラムで漫画を発表しています。2025年に「娘が23歳年上の彼氏を連れてきました」(KADOKAWA)を出版しました。蟹乃まよさんに作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
蟹乃まよさん「小学生の頃から好きな漫画を模写したりしていましたが、高校受験を機に描くことから離れていました。第1子の育休中に漫画を再び描き始めてから5年がたち、単行本も出すことができてうれしいです」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
蟹乃まよさん「髪を染めている小学生をSNSなどを通じて目にする機会が増え、『小学生が染めるのはありなのか』と考えることが増えました。『自分の価値観が古いのかも…』と思い、そのモヤモヤを共有したいという思いから描きました。
本作はフィクションなのですが、私が実際に娘に聞かれた際は『小学校の先生に、髪染めていいか聞いてみよっか』と答えました」
Q.娘さんが「髪を染めたい」と言ったとき、最初に頭に浮かんだ率直な感情は何でしたか。
蟹乃まよさん「『早っ。こんなきれいな黒髪なのにもったいない~』と少しショックでした。しかし、『私が今小学生だったら、同じことを思ったかも』と感じました。私自身は、高校生のときに初めて髪を染め、当時母親に『染めたの!?』と驚かれたことを思い出しました」
Q.「まだ早い」という言葉を使わなかったのは、どのような理由からでしょうか。
蟹乃まよさん「私の主観でしかないと思ったからです。娘は、軽い気持ちで言ったものだと感じましたが、もし染髪の影響を理解した上での発言だとしても、年齢だけで『早い』と決めつけるのは違うのではないか…と思っています」
Q.娘さんは普段からおしゃれに興味があるのでしょうか。
蟹乃まよさん「親から見ても、普段からおしゃれに気を遣っている方だと思います。洋服を買いに行くと、本人なりのこだわりがあるようで、私の提案が却下されることも増えてきました。ですが、『自分で選びたい!』という成長が見られるのもまたうれしいですね」
Q.子どもの「好き」を止めるとき、特に気を付けているのはどのようなことですか。
蟹乃まよさん「人に迷惑をかけたり誰かを傷つけたりすることでなければ、基本的に『好き』を止めることはしていません。リスクがあると感じたときは、その理由などをしっかりと伝えるようにしています」
Q.子どもへの対応の難しさについて、どのようなコメントが寄せられていますか。
蟹乃まよさん「この作品についてではありませんが、以前、露出のある子ども服を題材にした漫画を投稿したときに、『親が一方的に線引きするべきではない』『安全を確保した上で着させたい』など、『子どもの自由を尊重したい』という声を多くいただき、うれしくなりました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
蟹乃まよさん「親ならではの、育児中に感じる『モヤモヤ』を描いていきたいです。共有することで私自身も少し気持ちが整理できますし、読者の方にも読んで共感していただけたらうれしいです」
オトナンサー編集部
