JR宇都宮駅と東武宇都宮駅が結ばれる!
「西側延伸」停留所の設置イメージが明らかに
宇都宮市は2024年2月1日(木)、2023年8月に開業した宇都宮ライトレール「ライトライン」の今後の取り組みなどについて明らかにしました。
宇都宮芳賀ライトレール線(画像:写真AC)。
ライトラインは現在、宇都宮駅東口から鬼怒川を越え、芳賀町のホンダ工場前に位置する芳賀・高根沢工業団地駅までをむすぶ14.6kmの路線です。今後、JR宇都宮駅から西側に向かう延伸が計画されています。
西側エリアへの延伸については、JR宇都宮駅東口停留場~宝木町1丁目・駒生1丁目付近(教育会館付近)までの5kmが着実に整備する「整備区間」、そこから先の大谷観光地付近までは「検討区間」とされています。
市は、整備区間の停留所の配置について、JR宇都宮駅西口、東武宇都宮駅、桜通り十文字、護国神社前、教育会館前など、12か所の停留所を設置する案を明らかにしました。配置イメージを見ると、現在運行されているバス路線の停留所と重なる場所となっています。今後は、道路空間再編の検討や需要予測と並行して停留場の位置などが確定する見込み。JR宇都宮駅西口や桜通り十文字付近には、LRTとバスなどを乗り継げる交通結節点機能を設ける想定です。
西側延伸で焦点となるのが、JR宇都宮駅の横断方法です。東口から駅の北側へ高架で迂回し、ホテルメッツの北側付近で新幹線高架をくぐる形で在来線を横断することが想定されています。LRTの線路が、高架の新幹線と地上の在来線の間に挟まる珍しい構造になる見込みです。
西側延伸のスケジュールは、2025年度に軌道事業の特許申請、2030年年代前半の開業を目指すとしています。これまで軌道事業の特許申請は2024年とされており、遅れが生じることになりますが、開業時期に変更はありません。