人材派遣を行うR&G(さいたま市)が、「看護師を辞めたい理由」に関する意識調査を実施。その結果をランキング形式で紹介しています。
調査は9月1日から同月15日、現役の看護師182人(女性157人/男性25人)を対象に、インターネットで行われました。
「患者さんから罵声を…」
「看護師を辞めたいと思うことがあるか?」について質問した結果、90.7%が「ある」と回答。9割を超える現役看護師が「辞めたいと思うことがある」ということが分かりました。
「ある」と答えた人(165人)に、「看護師をやめたいと思う理由」について聞いてみると、3位は「患者や患者家族の理不尽な態度」(37人)でした。回答者からは「患者さんのためにどうすればいいか考え、日々動いて残業や時間外対応をしている中で、患者さんやご家族からの辛辣(しんらつ)な発言や患者さんからの暴力やセクハラ発言をされてしまったとき」(35歳男性)、「患者さんから罵声を浴びせられたとき」(29歳女性)といったコメントが寄せられたとのことです。理不尽な患者や、患者家族への対応に疲弊している看護師が少なくないことがうかがえます。
2位は「職場の人間関係が悪い」(49人)でした。「動かないスタッフと勤務が続いたり、陰口ばかり言っているスタッフと一緒の勤務のとき」(31歳女性)、「医者が横暴であり理不尽な要求が多い」(42歳男性)など、さまざまな人間関係の悩みが寄せられたということです。
そして、1位は「激務すぎる・残業が多い」(52人)となりました。人手不足や業務範囲が広すぎることによる看護師のオーバーワークは大きな問題となっていますが、実際に現場で働く人からは「定時になっても仕事の終わりが見えないとき。全員忙し過ぎる、1人では無理な業務もすべて1人で行わなければならない」(25歳女性)、「仕事が多忙で、時間的・精神的にも余裕がなくメンタルが落ちているとき」(51歳女性)といった回答が集まったとのことです。
調査結果を受けて、同社は「複数の理由を挙げている人が多く、たくさんの不満や問題を抱えている看護師さんも多いことがうかがえます」とコメントを寄せています。
オトナンサー編集部