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デカいのに小回り抜群!? ボルボが新型36トン油圧ショベル「ECR355」日本発売 AIの目と半自動制御で都市の超狭小現場を攻略する

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CSPIへ初の単独出展で新型機を披露

 ボルボ建設機械グループの一つである「ボルボ建機」の日本法人、ボルボ・グループ・ジャパンは2026年6月17日から20日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された第8回国際 建設・測量展(以下、CSPI)に出展しました。

Large figure1 gallery12ボルボ・グループ・ジャパンブースに展示されていた36tクラス小旋回油圧ショベル「ECR355」(乗りものニュース編集部撮影)

 ブースでは新型の36tクラス小旋回油圧ショベル「ECR355」をお披露目し、日本での販売を開始しました。同社としてはCSPIへの単独ブース出展は今回が初めてで、新型機の国内投入を象徴する場となりました。

 ECR355最大の特徴は、36t級という高い作業能力を持ちながら、後方超小旋回構造を採用している点です。

 一般的なショベルカーは、車体を360度回転させる際、運転席の後ろ側(エンジンや重りがある部分)が大きく外側にはみ出します。

 そのため、狭い現場では「お尻」が周囲の壁や人にぶつかる危険が常に伴います。大きなリュックサックを背負ったまま満員電車で急に振り向くと、周りにぶつかってしまうのと同じ状態です。

 しかし、後方超小旋回構造のECR355は、回転時にお尻の部分が足回りからほとんどはみ出さないよう設計されています。

 これにより、都市再開発やインフラ更新工事、解体現場など、周囲の建物や交通への配慮が求められる狭小現場でも、後方の接触リスクを気にすることなく安全かつ効率的に運用することができます。

 会場ではECR355の除幕セレモニーが行われたほか、記念すべき1台目の購入者となった高山建材興業(高は正しくははしごだか)へのキー贈呈式や、ボルボ建機のアジア地域責任者による製品プレゼンテーションも実施されました。

 ボルボ建機がグローバルで掲げるテーマ「Power your ambition」を前面に打ち出したブースでは、持続可能な社会づくりと建設業界のイノベーションを先進技術で力強く後押しするという同社の姿勢をアピールしました。

AIが人物と障害物を検知、安全性を強化

 安全性能では、ボルボ独自の「ボルボスマートビュー(Volvo Smart View)」を搭載したことが大きなトピックです。

Large figure2 gallery436tクラス小旋回油圧ショベル「ECR355」のキャブ内。モニターにはカメラ映像などが表示される(乗りものニュース編集部撮影)

 360度カメラと高精度レーダーを統合し、AIのディープラーニング技術によって人物と物体(障害物)を自動識別。危険を検知するとリアルタイムで警告システムがオペレーターへ通知し、重大な接触事故の回避をサポートします。

 建設現場では重機と作業員が近接して作業するケースも少なくありません。特に都市部の工事現場では作業空間が限られるため、安全確保は重要な課題です。ボルボ建機が目指す、建設現場における「事故ゼロ」への取り組みを体現する機能といえます。

燃費向上と快適なキャブで生産性を高める

 ECR355は新型の「Volvo D8M」エンジンを採用しました。先進の電気油圧式コントロールシステムや新設計のメインコントロールバルブとの組み合わせにより、従来モデル比で燃費を7%向上させています。

Large figure3 gallery536tクラス小旋回油圧ショベル「ECR355」のキャブ内。小旋回車両でありながら、従来型のキャブを搭載するという快適性を持ち合わせている(乗りものニュース編集部撮影)

 作動時のエンジン回転数も低減され、燃費だけでなく低騒音・低振動化も実現しました。さらに、油圧油の交換間隔などを延長し、ランニングコストの削減も図っています。

 オペレーター環境の改善も見逃せません。小旋回半径車両でありながら従来型のキャブを搭載しており、キャブ内スペースは従来の短旋回機比で20%拡大、冷却性能は50%向上し、長時間作業時の疲労軽減につながる設計となっています。

 加えて、12.8インチのフルHDタッチディスプレーや電動ジョイスティックを標準装備。オプションの「ボルボアクティブコントロール(半自動制御システム)」をキネマティックセンサーパッケージと組み合わせれば、自動整地や掘削深さ・高さ制限、スイングフェンスなどの制御を半自動化でき、熟練の技術を必要とせず誰でも一定品質の作業を可能にするとしています。

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