ついに独自の機体を導入します。
地上器材も併せて購入
防衛省は2024年12月27日、2025(令和7)年度防衛予算案を公表しました。そのなかで、海上自衛隊で運用する滞空型UAVとして、MQ-9B「シーガーディアン」を415億円で取得することを明らかにしました。
海上保安庁が運用するMQ-9B(画像:海上保安庁)。
MQ-9Bは、アメリカのジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)が開発した無人航空機で、全長12m、翼幅24mの中高度滞空型無人機(MALE)です。機体に搭載する光学赤外線センサーやレーダーなどにより、洋上の艦艇を長時間監視できます。また、機体下面に搭載するポッドを変更することにより、電波情報収集や対潜水艦戦など、幅広い任務に投入可能です。
現在、MQ-9Bは海上保安庁において3機が運用されており、海上自衛隊も試験運用を行っていました。令和7年度予算案では、2機のMQ-9Bに加え、地上操縦装置などもあわせて取得されます。海上自衛隊では、今後約10年間で23機のMQ-9Bの導入を見込んでおり、P-1哨戒機などの任務を一部代替することが想定されています。