イラストレーターのニャンフスキーさんの漫画「ぐーのこと」がインスタグラムで5400以上の「いいね」を集めて話題となっています。
作者の友人が拾った1匹の猫「ぐれお」。友人は彼を「ぐー」と呼び、家族の一員として大切な時間を過ごしました。そして一年半が過ぎ…という内容で、読者からは「きっと幸せだったと思います!」「生まれ変わって、また会えるといいですね」などの声が上がっています。
ニャンフスキーさんは、インスタグラムで作品を発表しています。ニャンフスキーさんに作品について話を聞きました。
Q.今回、漫画「ぐーのこと」を描いたきっかけを教えてください。
ニャンフスキーさん「この漫画を描いたのは、『ぐー』の葬儀の夜です。ぐーが亡くなった日は、偶然私も友人もお休みの日で、『きっとぐーは、私たちのお休みの日を見計らったんだね』と話しながら葬儀場に行きました。涙をこらえる友人とぐーの顔を見ていたら、何かこの2人の物語を残したいと思ったので、描き始めました」
Q.始めてぐれおくんに会ったときのことを覚えていますか。
ニャンフスキーさん「『思ったより体つきがしっかりしているな』という印象でした。友人が一生懸命にお世話をしてあげたんだなあと。初対面でしたが、オドオドしながらもなでさせてくれたり、おもちゃで遊んだりしてくれました。『照れ屋なおじさん』って感じでした」
Q.ぐれおくんとの思い出で、一番印象に残っていることは何ですか。
ニャンフスキーさん「友人宅に現れたときの話です。友人が手を差し出したとき、抵抗も逃げもせずに抱き上げられ、そのまま保護されました。まるで最初から住んでいる家に帰ってきたようでした」
Q.ニャンフスキーさんも猫を飼っていらっしゃるそうですが、ニャンフスキーさんにとって、どのような存在ですか。
ニャンフスキーさん「ウチも三毛猫とキジトラの保護猫を2匹飼っています。なかなか仲が悪く、けんかばかりですが…。精度100%の猫語解読アプリや会話アプリがあれば、『けんかをしたらあかんよ』って伝えたいです(笑)」
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
ニャンフスキーさん「親が共働きでいつも忙しく、託児所的な意味合いも含めてお絵描き教室に通わせてもらっていました。社会人になってから、水墨画の師匠の元に弟子入りしましたが、師匠が高齢のため引退。新しく何か始めたいと思い、約10年前の2015年からインスタグラムでイラストや漫画を投稿するようになりました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
ニャンフスキーさん「何でもやりたいです。漫画もイラストも日本画も。陶芸やガラス細工なども。高校生のとき、担任の先生に『美大に行きたい』と言ったら、『美術で飯は食えないからやめな』と言われましたが、生きている限り何かを作り出したいんです。私が作り出した作品で、誰かが笑ってくれたり、元気になってくれたりしたら最高です。
実は2026年末に、玄光社さまから私の作品をまとめた書籍が発売予定なんです。今作を含む、猫に関する作品をたくさん掲載する予定です。詳細は私のインスタグラムにて告知しますので、進捗をお待ちいただけたらうれしいです」
Q.漫画「ぐーのこと」について、どのようなコメントが寄せられていますか。
ニャンフスキーさん「同じような体験をされた方やこれから保護猫を迎える方、共感してくださる方など、皆さんから本当に優しいコメントをたくさんいただき、大変ありがたく思っています。感謝しかありません。中には、保護した友人に向けて『ありがとう』と言ってくださる方も多く、涙が出ました」
オトナンサー編集部
