文字の癖からその人の性格や心理を読み解く「筆跡心理学」を、婚活の場で活用される方もいます。
自分との結婚に向いている人なのかどうか、早いうちから判断できるに越したことはないですよね。
今回は、結婚生活の参考になりそうな筆跡を集めました。
■「結婚後の生活」を見極める筆跡のポイント
今回紹介する分析ポイントは4つ。気になる人の文字をチェックして、あなたの価値観にマッチするか診断してみましょう。
◇(1)四角い文字が安定しているかどうか
「門」「岡」「国」などの四角い文字を末広がりに書く人は、安定志向で地に足のついた生き方を好みます。堅実で安全な道を渡ろうとするので、生活が困窮するといったことは滅多にないでしょう。
逆に、今にも倒れそうな傾いた文字を書く人は、あえて危ない道を選んで苦労をしたり、思わぬ不運に巻き込まれたりする可能性があります。
傾いた文字は、源義経や太宰治などに見られる筆跡で、どちらも悲劇的に取り上げられることが多い人物です。
◇(2)文字の大小が混合しているかどうか
名前や住所、長めの文章を書いた時、文字サイズが大小入り混じっている人は、波乱万丈な生き方を好むタイプ。好奇心旺盛で平凡な生活には満足できず、自ら荒れ狂う大海原へと乗り出していくようなところがあります。
その分、大物運があるともいえるのがこのタイプ。実は、「維新の三傑(さんけつ)」と称される西郷隆盛の文字にもこの傾向があるのです。
倒幕運動の先頭に立ち、新政府の立ち上げに貢献した人生は、まさに波乱万丈であり大物そのものでしょう。
◇(3)へんとつくりの隙間が広いかどうか
結婚相手は、長い時間を共に暮らしていくパートナー。心の広さは重要なポイントです。
以前の「様」の書き方で分かる性格と心理。「筆跡心理学」とは?でもご紹介した、へんとつくりの距離に注目しましょう。
筆跡診断において、へんとつくりの距離は心の広さです。適度に隙間がある文字を書く人は、包容力があって人の話をよく聞くタイプ。一方で、ギュッとくっつけて書く人は頑固者で、他人の意見をなかなか受け入れようとしない傾向があります。
実際に筆者は、喧嘩が絶えない夫婦の筆跡を何組も分析したことがあります。この場合、両人ともへんとつくりの距離が近く、お互いに聞く耳を持てていない状態がとても多いです。
もし自分がそのような文字を書いていたら、間隔を意識して心にゆとりをつくりましょう。
◇(4)文字の形が横長か縦長か
家事や子育てなど、結婚生活では夫婦が互いに協力し合う場面も多いでしょう。その点で、気遣いができるかどうかはとても重要なポイントです。
筆跡で気遣いができるタイプかどうかを見極めるには、文字の形をチェック。横に長い文字を書く人はフットワークが軽く、自分のためだけでなく他人のためにもすぐ行動へ移せるタイプ。よく気がつき、損得勘定なく献身的に動ける人です。
一方で縦長の字を書く人は、おっとりとしていて穏やかなものの、あまり他人に興味がないタイプ。悪気はないのですが、隣の人が困っていても気づきにくいかもしれません。
文字の形によって縦長になったり横長になったりすることもあります。できるだけいろいろな文字を見た方が傾向をつかみやすいでしょう。ひらがなやアルファベットはシンプルなので、特に見やすいかもしれません。
■筆跡で見えるのはその人の一部分だけ
筆跡で心理や性格の傾向は見えるものの、それがピンとこないことは多々あります。また、同じ文字を書いても、出ている癖が違うこともあります。
筆跡で見えるのは、あくまでその人の一面。人間は多面的な生き物です。見えている部分だけがその人の本質なわけではありません。
「ジョハリの窓」という心理学用語が表すように、人には「自分も他人も知っている部分」「自分しか知らない部分」「他人しか知らない部分」そして「自分も他人も知らない部分」の4つの性質があります。筆跡心理学では、このどこかの面が見えていると考えます。
つまり「筆跡に出ているけれど、そんな性格あるかな?」という場合も、実はその人のどこかにその性質があるかもしれないということ。
もちろん、婚活における最終的なジャッジはあなた次第です。ただ、筆跡から性格傾向を知った上で、自分の気持ちやフィーリングを加味して判断すると、より深い分析ができるでしょう。
気になる人に出会ったら、ぜひ文字をチェックしてみてくださいね。
(関由佳)
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