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引退した西武「レッドアロークラシック」 基となった「レッドアロー」ってどんな車両?

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西武鉄道で運転していた「レッドアロークラシック」が引退しました。アイボリーに赤のラインのシンプルな姿で、初代の「レッドアロー」と呼ばれた車両の色を復刻したものでした。初代の「レッドアロー」は、どんな車両だったのでしょうか?

西武秩父線開業に合わせて登場

 西武鉄道では、池袋線・西武秩父線の系統と新宿線の系統で特急列車が運転されています。このうち、最初に特急の運行がはじまったのが池袋線・西武秩父線で、1969(昭和44)年10月の西武秩父線(吾野~西武秩父間)の開業に合わせて運転を開始しました。このときに作られた特急車両が「レッドアロー」こと5000系電車です。

Large 210612 red 011969年から1995年までの26年間、西武鉄道の特急車として使用された5000系電車「レッドアロー」(1995年12月3日、伊藤真悟撮影)。

 5000系は池袋線の特急「ちちぶ」「むさし」のほか、後には新宿線から秩父方面に直通する特急「おくちちぶ」などにも使用され、新宿線も走った実績があります。

秩父の山々と調和した色

 10000系電車「レッドアロークラシック」と同じく、5000系ではアイボリーに赤のラインの車体色が採用されました。これは、秩父の山々と調和するデザインとして考えられたものです。5000系と「レッドアロークラシック」および「ニューレッドアロー」の10000系では車体のデザインが違い、5000系の前面はダイナミックな形としながらも、運転台の位置を高くして安全性にも配慮されたものでした。

 また、5000系では前面の窓ガラスの下に銀色の装飾がありましたが、これはステンレス製のエッチングで、中央部には西武鉄道の社紋が付いていました。ちなみに、10000系の「レッドアロークラシック」ではラッピングによって銀色の装飾が再現されています。

1両ごとに変えていた座席の色

 10000系は7両編成ですが、5000系が登場した当初は4両編成でした。車両ごとに座席のモケット(布地)の色を変え、飯能方の先頭車から緑、赤、オレンジ、青の順番となっていました。

 1974(昭和49)年には6両編成の増備車が登場。増備車ではモケットがオレンジ色の簡易リクライニングシートとなり、4両編成の車両も6両編成化に合わせて座席が交換され、6両とも同じ色に揃えられています。

Large 210612 red 02b地上時代の大泉学園~石神井公園間を行く5000系「レッドアロー」の特急「ちちぶ」(1990年9月17日、伊藤真悟撮影)

 5000系のリニューアルは1987(昭和62)年頃から行われ、座席のモケットが青色のリクライニングシートとなり、カード式の公衆電話も設置されました。

 ところで、現在の西武鉄道の特急では、運行途中で連結や切り離しをすることがありません。しかし、5000系が4両編成で使用されていた頃は、4両編成を2本組み合わせた8両編成で運転されることもあったほか、6両編成化の過渡期では4両編成と6両編成を連結した10両編成も運転されたこともあります。その後、すべての5000系が6両編成になると、連結する機会もなくなっています。ちなみに、登場当初は101系電車との連結も想定されていたそうです。

足回りは通勤車両

 見た目こそ完全な特急車両だった5000系ですが、走行するための機器は通勤車両と同じものを使用して作られました。5000系と同時に登場した101系と同じ台車やモーター、制御装置を搭載していました。

 5000系ができた当時、西武鉄道では特急の運転が初めてだったこともあり、特急の利用が見込めるかが分からない状況でした。もし、特急利用が見込めなかった場合は、車体を取り替えて通勤車両に作り変えるという考えもあったそうです。

 5000系は登場から20年ほど西武鉄道で活躍しましたが、10000系「ニューレッドアロー」の登場により、1995(平成7)年に引退しました。5000系で使用された走行機器は、10000系の増備車両にも活用されています。

地方鉄道に渡った「レッドアロー」

「レッドアロー」こと西武鉄道5000系は、1978(昭和53)年までに6両編成6本の36両が作られましたが、西武鉄道での引退後は、そのうちの6両が富山地方鉄道に譲渡され、現在でも現役です。

 譲渡といっても、走行機器は前述のように10000系「ニューレッドアロー」に流用されてしまいました。そのため、5000系の車体だけが富山地方鉄道に渡り、富山地方鉄道側で走行機器を調達。台車やモーターなどの機器はJRの485系特急形電車から、ブレーキ装置は地下鉄日比谷線の開業時から使用されていた3000系から、それぞれ調達されています。そのほか、京浜急行電鉄や東京都交通局(都営地下鉄)で使用されていた機器も活用されています。

Large 210612 red 03西武鉄道5000系の車体にJR485系の台車・モーターなどを搭載した富山地方鉄道16010系。写真は観光列車「アルプスエキスプレス」用編成(画像:写真AC)。

 1995(平成7)年に富山地方鉄道の16010系としてデビューを果たし、当初は3両編成で使用されました。2005(平成17)年にワンマン運転を行うべく2両編成となり、多客時には中間車を連結して3両編成となるように改造されています。また、2011(平成23)年には1編成(第2編成)が水戸岡鋭治さん(ドーンデザイン研究所)のデザインでリニューアルされ、「アルプスエキスプレス」として運転されています。

* * *

「レッドアロークラシック」は引退してしまいましたが、初代の「レッドアロー」は現在も富山で活躍しています。また、5000系のクハ5003は解体を免れて横瀬車両基地で保存されているので、イベントの際に見ることができるかもしれません。

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