第二次世界大戦中のようなドッグファイト映像。
まるで第二次世界大戦時のドッグファイト
ウクライナ国防省は10月30日、同国のドローンがロシア軍の無人攻撃機「ランセット」と空中戦を行い、体当たりで撃墜したとする映像を公開しました。
ロシアの自爆ドローン「ランセット」(画像:Nickel nitride/<CC0>)。
映像では、飛行中の「ランセット」をウクライナ軍のFPVドローンが追撃。徐々に距離を詰めて体当たりした模様です。まるで第二次世界大戦中のドッグファイトのようです。
「ランセット」は、ロシアのザラエアログループが開発した徘徊型弾薬と呼ばれる兵器の一種。X字型の翼を持ち、プロペラが後部に付いた奇妙な外観が特徴です。主に敵地上空を飛行して目標が特定されるまで待機し、その後目標に向かって急降下して爆発するように設計されています。
目標を発見するための非武装小型ドローン「オルラン10」と合わせて配備されることが多く、このドローンもザラエアログループによって製造されています。
「ランセット」は、大砲を攻撃する対砲兵戦や、装甲車両に対する攻撃で猛威を振るっており、ウクライナ軍にとっては最も厄介な兵器の一つです。
ウクライナ軍は最近、ロシア軍の無人偵察機を撃墜するための迎撃ドローンを配備しており、ドローン同士の空中戦を捉えた映像が次々に公開されています。今回は「ランセット」の攻撃にも成功したようです。