少子高齢化が問題となっている昨今、子どもを産むことを推奨する風潮がありますが、家族計画はそれぞれの夫婦によって異なるもの。子どもの有無によって人生のお得感は変わってくるのでしょうか。働く女性の意見を見てみましょう。
Q.子どもがいる人と子どもがいない人、どちらがお得だと思いますか? 自分の気持ちに近いほうをお選びください。
子どもがいる人 57.3%
子どもがいない人 42.7%
半数以上の女性が、子どもがいる人のほうがお得だと感じているようです。その理由を聞いてみましょう。
【「子どもがいる人」と回答した女性の意見】
■子育てで得られるものがたくさんある
・「子どもの成長を見ながら自分も深い経験ができそう」(33歳/不動産/事務系専門職)
・「子育てを経て多くを学べると思うし、生活の充実にもなると思うから」(31歳/その他/事務系専門職)
人生の一つの経験として、子育てを一度はやってみた方が得るものがあると考える人も多いようです。経験や知識や知恵は、お金には換算できない価値がありますよね。
■将来の展望が明るい
・「将来面倒見てもらえる人がいるのは心強い」(23歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「人生一度きりで独り身で過ごすってそれはそれで寂しいかな」(27歳/その他/クリエイティブ職)
今、多くの人々が直面しているのが老後の問題です。年金制度も先行き不透明、経済の低迷で貯蓄もままならないとなれば、あとは子どもという人の力に頼るしかないのが現実かもしれません。
■子持ち世帯のための制度がある
・「公的援助がたくさん受けられるから。子ども手当とか」(29歳/ソフトウェア/技術職)
・「子ども手当や各種控除、サービスなど、社会で優遇されていることが多いから。子どもがいるから~と理由にして、やりたくないことを避けることもできるから」(36歳/その他/事務系専門職)
少子化により国民健康保険税は増加の一途をたどっています。国をあげての少子化対策、その恩恵を受けられるのは子持ち世帯であることは確かでしょう。
【「子どもがいない人」と回答した女性の意見】
■子育てのストレスがないから
・「子育ての大変さがなく二人の人生を歩めるので」(25歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「子育てはうまくいくか分からないから」(30歳/学校・教育関連/その他)
どんなに熱心に子育てしても、自分たちの子どもが立派に育つという保証はありません。子育ての制約や不安なくパートナーと暮らせるのは子どもがいない人の特権と言えるでしょう。
■子育てにはお金がかかる
・「損得で考えれば、いないほうが働きやすいし、養育費もかからないので得」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「その分のお金や時間を自分やパートナーと使えるので」(25歳/農林・水産/事務系専門職)
近年の子育てはとてもお金がかかると言われています。無計画な出産が引き起こす悲劇も後を絶ちません。限られたお金をどう使うか考えたとき、2人の生活に充てるのも一つの選択肢でしょう。
■まとめ
子どもは社会の宝とも言われますが、だからといって子どもを産むことがすべてではありません。子どもがいない人はいない人なりに、世の中の子どもを税制的に支えています。子どもの有無が自分の人生にどのような影響をもたらすのか、さまざまな面から考えてみることが大切ですね。
(ファナティック)
※画像はイメージです
※『マイナビウーマン』にて2016年9月にWebアンケート。有効回答数150件(22歳~36歳の働く女性)
