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なぜか葬儀の受付に「新生活」の文字が…群馬・北関東の葬儀で見かける“謎の風習”「新生活」って何?

オトナンサー

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葬儀と「新生活」にどんな関係が…?
葬儀と「新生活」にどんな関係が…?

 葬儀の際に遺族に渡す「香典」。故人との関係にもよりますが、一般的には5000~1万円程度の金額を包むことが多いようです。しかし、群馬県や北関東の一部では「新生活」という不思議なルールがあり、金額を抑えることができる模様。一体どんな文化なのでしょうか?

「一般」と「新生活」どちらかを参列者が選択

「新生活」と聞くと、一般的には就職や進学、結婚や引っ越しを連想するでしょう。しかし群馬県では、葬儀の受付で「新生活」という文字を目にすることが多いようです。

「新生活」とは、香典の金額を少なくする代わりに、香典返しを受け取らない風習のこと。「新生活」のルールで香典を渡すときの相場は、1000〜5000円が一般的といわれています。2000〜3000円程度を包む人が最も多いようなので、通常の香典である5000〜1万円と比べるとかなり負担が少ないですよね。

 葬儀の受付には「一般」と「新生活」の2種類があり、どちらの受付にするのかは参列者によって選択することができる仕組みです。

 そもそも「新生活」のルーツは、戦後に始まった「新生活運動」といわれています。新生活運動とは、香典を出すことも厳しかった戦後の経済状況の中で、経済的な負担を少しでも減らそうという目的で始まった運動。一時は全国に広がったのですが、なぜか今は群馬県や北関東の一部にだけ文化として残っているようです。

 ちなみに、もし「新生活」で香典を渡したい場合は、香典袋の左端に「新生活活動の趣旨に従ってお返しを辞退いたします」という文言や、「新生活」とひと言記載すればOK。「新生活」の風習がある地域のスーパーやコンビニでは、すでに文言が印刷されている香典袋も市販されています。

 冠婚葬祭には、地域独自の文化や風習が反映されることも少なくありません。自分の地域にも一風変わった風習があるかどうか、一度調べてみても面白いかもしれませんね。

オトナンサー編集部

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