ネガティブな空想癖について描いた漫画「ネガティブ想像シンドローム」が、Instagramで7400以上のいいねを集めて話題となっています。
「突然、地震が起きたら」「あの車が暴走したら」など、非常事態になったときのことを想像しては、そのときの対処法まで考えてしまう作者。自分だけの奇癖だと感じていましたが…。読者からは、「私も仲間です!」「備えあれば憂いなし」「私もいま地震がきたら、家が火事になったらと考えて防災グッズを買いました」などの声が上がっています。
自分が生き残ることを想像するように
この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、イラストレーターのさざなみさんです。さざなみさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.今回の漫画「ネガティブ想像シンドローム」を描いたきっかけを教えてください。
さざなみさん「若い頃から、頭の中で非常事態を想像すること自体はしていました。ただ最近は、万が一のことが起きても、『絶対に子どもたちを守る』という思いから、何とか自分も生き残るところまで想像していることに気付き…。自分が年齢を重ねて、精神的に大人になったのかな、と感じたので描きました」
Q.「奇癖」に共感してくれる方に出会えたとき、どのように感じましたか。
さざなみさん「私が深く考え過ぎることは、『杞憂(きゆう)』と言われることもありました。でも、理解してくれる人もいるのだなと、とてもうれしい気持ちになりました」
Q.さざなみさんの「何が起きても絶対に子どもたちを守る」という決意を、直接娘さんたちに伝えたことはありますか。
さざなみさん「『自分が身を挺(てい)してでも、守るつもりだ』と伝えてはいませんが、『もし何か起きたらどうすればいいか』ということは、日頃から伝えるようにしています。
例えば『もし、大人が倒れて動かなくなったら、隣の家に行ってチャイムを鳴らす』『もし地震が起きてドアが開かなくなったら、窓からスリッパを履いて出る』などです」
Q.漫画「ネガティブ想像シンドローム」について、どのような意見が寄せられていますか。
さざなみさん「私の奇癖に共感してくださる意見や、『作品を読んで防災グッズを準備し始めました』という意見などを頂きました。意外と皆さんも非常事態を想像して、頭の中で生き残るためのシミュレーションをされているのだなと、なんだかほっとした気持ちになりました」
オトナンサー編集部