難易度が高い国家試験の一つに「気象予報士」があります。合格を目指し、日々勉強に取り組んでいる人もいると思います。そもそも、気象予報士試験の難易度が高いのはなぜなのでしょうか。合格率や試験内容などについて、気象予報士のきりたんさんに教えていただきました。
合格率はわずか5%
Q.気象予報士の試験の合格率は、どの程度なのでしょうか。
きりたんさん「直近5年間に公表されたデータを見ると、平均5%程度で推移しています。受験者数としては年に3000人から4000人程度の規模ですから、合格者数は150人から200人程度になりますね」
Q.気象予報士の試験では、どのような知識が問われるのでしょうか。
きりたんさん「主に学科と実技の2つのカテゴリーに分かれており、学科試験はマークシート方式で一般知識・専門知識が問われます。実技は筆記試験で、気象に関わる物理やそれぞれの天気の成り立ちなどの専門的な知識はもちろんのこと、法律に関する問題などさまざまですね。この2つの試験を丸一日かけて行うため、受験者にとってはかなりハードな日程と言えるでしょう」
Q.気象予報士の倍率が高いのは、なぜなのでしょうか。
きりたんさん「あくまで個人的な意見ですが、受験資格が存在しないからだと思います。受験資格がないということは、受けたいと思ったら小学生でも挑戦可能ですし、仮に一切勉強していなかったとしても受験できます。
さすがにまったく勉強せずに受験する人はいないと思いますが、試験自体は何度でも受けることができます。そのため、『自信はないけどとりあえず受けてみよう』というケースのほか、再受験を見越して問題のパターンを把握するために受験するというケースもあるぐらいです」
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毎朝、ニュース番組やスマホアプリなどで天気を確認する人は多いと思いますが、気象予報士になる方法を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。現在、活躍されている気象予報士の人たちは、狭き門とも言える試験をくぐりぬけているんですね。
オトナンサー編集部