転勤や入園などで、新年度から子どもを介した人間関係が一新する人もいるでしょう。気心知れた子育て仲間ができたら心強いけれど、人見知りで人の輪に入りづらいことも。そんな時、スッと自然に馴染める方法があったら知りたいですよね!
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今回は、話し方教室『TALK&トーク』を主宰する野口敏さんによる『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)から、
✅ 新米ママにとっての大きな難関!「ドキドキの公園デビュー」
✅ 知り合いがまだいない「園でのイベント」
2つのケースで、人の輪の中にスッと入っていくためのコツをお届けします。
ケース1|ドキドキの公園デビュー、 うまくいくコツ
新米ママにとって「大きな難関」となって立ちふさがるのが公園デビューだとか。
たしかに近所の公園に行くと、輪になって楽しそうに話をするママたちから離れたところで、子供と二人でぽつんとしているママさんを見かけます。
公園デビューも、やはり顔を上げてまわりにいるママたちに自分の顔を見せるのが第一歩です。決して「子供と二人の世界」に入り込まないこと。スマホも用事がある時以外は、カバンにしまっておきましょう。
他のママのほうに顔を向けて、目が合うようなら少し離れたところからでもいいので、「こんにちは」と言ってみてください。
実はたったこれだけで、もう話しかけてもらえることもあります。
アイ・コンタクトは、人間関係の窓ともドアとも呼べるもの。目が合えば、心が通じるものなのです。
初回はただ「顔見知りになる」だけでも十分
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最初に「こんにちは」と言ったところで、もう人間関係は始まっています。
そして、後日、公園に出かけた時に同じ人がいれば、また「こんにちは」と五メートル手前から挨拶してみましょう。今度は、相手からの返事に親しみが増しているはずです。
もし自分から話しかけるのが苦手で、これが精いっぱいというのなら、相手から話しかけてくれるのを待つのもいいでしょう。
もし勇気を出して思い切って言葉がけをするのなら、
「お子さん、うちの子と同じぐらいかな? うちの子は二歳になったばかりなんですよ」
などと子供を話題にしてみてください。
ママが人見知りなら、子供もやはり人見知りであることも少なくないもの。
ママが「いいお手本」を子供に見せてあげるのが、子供に対する教育の始まりにもなります。
「感じのいい挨拶」は見えない壁を溶かします
ここで紹介したコツは大学生になったばかりの人が教室で友達を作る時や、ジムに入会した人がそこで知り合いを作る時にも有効です。
「感じのいい挨拶」を何回か繰り返すと、それだけで互いの心にあった見えない壁は溶けてなくなり、いい関係が始まるものなのです。
ケース2|「顔を上げて」待つ。それだけで…
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たとえば、まだ知り合いもいない幼稚園のイベントに出かけるとしましょう。そのような時は、ぜひ十五分前に会場に着くようにしてください。
そして、しっかり顔を上げて、集まってくる人たちに向けます。すると、自然と視線が合う人が出てきます。
そういう人には、十メートル手前から視線をロックオンです。
そして五メートル手前から「こんにちは」と明るい表情で声をかければ、もうあなたとその人はお知り合い。 楽しく会話ができるでしょう。 やがて自然とあなたを中心とした人の輪ができます。
まずは「心の距離」を縮める挨拶を
人の輪に入るのが苦手な人は、会話も苦手なもの。だから人の輪に入れないと思い込んでいるのではありませんか?
また、会話に苦手意識がある人は、十五分も前から話しはじめたら、話題が尽きてしまうのではという心配もあるでしょう。
その場合は、いきなり何かを話そうとするよりも、お互いの距離を縮めることに心を砕きます。
もちろん、初めは「こんにちは」ですよね。
その後は、
「○○と言います。 子供は○○組の××です。 よろしくお願いします」
と自己紹介。
そして、
「早く来過ぎてしまいました。昨日から緊張して」
などと、自分が人見知りで困ることなどを少しほのめかしてみましょう。自分の弱みを上手に見せることは、人間関係をうまく作る秘訣です。
そして、
「でも早く来たお陰で、○○さんとお知り合いになれて本当によかったです」
といった言葉がスムーズに言えるように心の準備をしておきましょう。こう言われたら誰でも悪い気はしません。
この記事は、野口 敏著『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。