北極ってどんなところ?
場所『北極の地図』
北極とは、”地球の地軸と地表が交わった場所の北側の点(北極点)とその周辺の地域”などと説明されますが、簡単に言うと地球の北側のてっぺんとその周辺の地域のことです♪周辺の島やユーラシア大陸と北アメリカ大陸の沿岸部までを含めて、”北極地方”と呼ばれることもあります◎
ところで、”南極大陸”という言葉は聞きますが、”北極大陸”という言葉、聞いたことがないと思いませんか?北極の地図の写真をみてください。実は、北極の中心には土地はないのです。しかし、年間を通して海が凍っているので大陸のように見えますね♪
南極との違い
場所『エスキモーの女性』
南極は大陸で、北極は海が凍ったものとその違いを述べましたが、北極と南極には他にも違いがあります♪大陸である南極の方が人が住めそうですが、古くから人が住んでいたのはなんと北極です◎それは、イヌイットやエスキモーと呼ばれる先住民の人たち!
対して、南極に人は住んでいませんでした。初めて南極点に人が到達したのは、1911年。ノルウェーのアムンゼンという人です!その後は、日本も含めいろいろな国が南極に観測基地を造って滞在するようになりました◎もちろん、北極にも複数の観測所があります!
実は、南極と北極では気温についてもかなり違います♪”どちらも寒い!”というイメージですが、南半球の過去最低気温が南極の”-89.2度”なのに対し、北半球の過去最低気温は、ロシア・サハ共和国にあるオイミャコン村の”-71.2度”です。北極より寒いとはおそロシア……^^;
では、北極の気温は?というと、11月~3月の間こそ、日中の平均気温が”-30度”を下回るものの、6月~8月では”0度”前後でです。見た目よりは実は寒くないんですね♪これは北極が、ほぼ海抜0mと低い場所で、さらに海の上の氷であることが関係しています◎
写真『コウテイペンギン』
ところで、最後にとても大切な北極と南極の違いをお知らせします!さまざまな動物が暮らす、自然豊かな北極ですが、”ペンギンはいません!”、『可愛いペンギンが見た~い♡』と思っている人は、迷わず南極に向かいましょう^^;
北極の観光シーズンと見どころ
場所『スピッツベルゲン島』
北極旅行のツアーの多くは4月から10月に催行されます♪つまり、この時期が北極の観光シーズンということです!ただし、この期間の中でも、時期によってさらに見ることができるものが違いますので、目的のものがある人は計画前に確認してくださいね♡
北極のみどころ
写真『ツンドラの花』
北極旅行での代表的な見どころをご紹介します!
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北極点
せっかく北極旅行に行くのならぜひ見てみたい!という人も多いかもしれませんが、北極点を含むツアーは100万を超えるような高額なものが多いのが難点です^^; - 氷河
- フィヨルド
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野生動物
ホッキョクグマやホッキョクキツネ、クジラなどの想像しやすい動物からベルーガやイッカクなど珍しい動物まで◎見られる場所が限られている動物もいるので注意! -
スピッツベルゲン島
スヴァールバル諸島最大の島です◎人口3000人弱で、観測所中心の島なので多くの自然が残っているため人気♪周辺では迫力ある氷河やフィヨルドも見られます!
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フランツヨーゼフ諸島
北極点から約1,000kmの場所にあり、さまざまな野生動物が見られます!氷に覆われ、氷河に囲まれているので、現在でも未知の場所です◎ -
イヌイットの集落
現在も厳しい北極の地に暮らすイヌイットの集落を訪れ、伝統や文化を知ることができます! -
鳥の繁殖
6月中旬~8月上旬に見ることができます!見たい人はこの時期を選びましょう♪ -
ツンドラの花
ツンドラの花が咲き誇るのは6月下旬から7月末の短い時期です!鳥の繁殖同様、見たい人はこの時期を選びましょう♪
出発地によっては見られるもの
写真『北極のオーロラ』
北極の見どころとは少し違いますが、ツアーの発着地によっては、見ることができる、人気のもの・場所です◎
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オーロラ
グリーンランドまたはカナダ発のツアーでは、9月・10月に見られる場合があります。 -
カムチャツカ半島
ロシア発のツアーで訪れることができます。自然豊かで、夏にはハイキングが人気のアクティビティです! -
ウランゲリ島
同じくロシア発のツアーで訪れることができます!ウランゲリ島は、世界遺産に認定されている島です♪
北極への行き方
写真『氷砕船』
日本からのツアーが旅行会社によって企画されることもありますが、数が少ないので、出発地を選んで現地ツアーを申し込むのがいいでしょう◎北極の現地ツアーを取り扱っている代理店が日本にもあり、日本語で申し込めるので安心です♪
現地での交通手段は、大きく分けて2つ。4月・5月はまだ氷が厚いため、飛行機によるツアーになります◎特に4月には、多くの飛行機によるツアーが催行されています!それ以降は、”氷砕船”というその名の通り氷を砕きながら進む船でのクルーズが一般的です♪
よくある現地ツアーの出発地
場所『グリーンランド』
北極の海は、地図でもわかるように複数の国に囲まれています!
そのため、北極旅行の現地ツアーも周る場所や日数によってさまざまな出発地を選ぶことができます◎予算や訪れたい場所などを考えて、どこから出発するツアーがいいかを検討してみましょう♪
- ノルウェー
- カナダ
- グリーンランド
- アラスカ
- ロシア
スピッツベルゲン島発着のツアーも!
場所『スピッツベルゲン島/スヴァールバル空港』
上記の国発着のツアー以外にも、”スピッツベルゲン島発着”の現地ツアーもあります♪スピッツベルゲン島発着のツアーのいい点は、短期間で北極の人気の場所を周れること、スピッツベルゲン島までの安い航空券をみつけられれば、予算を抑えられることです!
スピッツベルゲン島までは、スカンジナビア航空で行くのが通しで予約できるので楽です◎ただし、コペンハーゲンとオスロでの乗り換えが必要になります^^費用を抑えたい人は、オスロまでの格安航空券を探して、オスロで乗り換えるといいでしょう♪
現地ツアーの費用
写真『ホッキョクキツネ』
現地ツアーの料金は、日程や利用するクルーズ船、時期などで大きく変化するため、今回は、人気のツアーや代表的なコースを例にして、料金を紹介します◎実際に計画する場合には、自分の希望に合った内容・日程の現地ツアーの料金を確認してください。
飛行機によるツアー
場所『北極上空』
飛行機によるツアーは楽に北極点に行けますが、とても高額!それでも”いつの日か…”と、考える人のために参考としてご紹介します^^
発着地:ロングイヤービーン(スピッツベルゲン島)
日程:3日間
訪問地:バルネオアイスキャンプ/北極点
料金:23,495USドル 約2,510,582円 1名料金
※料金は2019年に実施されたときのものです。
北極点エクスプレス3日間(運航:クォーク・エクスペディションズ)
船によるツアー
写真『北極の氷河』
船による現地ツアーは、船のランクや日程、訪れる場所でさまざまな種類があります!当然料金も、頑張れば手が届くようなものから、超高額なものまで……。そこで、人気のツアーや北極点を訪れる高額ツアーなど、代表的なツアーの料金の例をご紹介します♪
スピッツベルゲン島探検クルーズ
発着地:ロングイヤービーン(スピッツベルゲン島)
日程:8日間
主な訪問地:スヴァールバル諸島/ツンドラ大地(ウォーキング)/野生動物観察
料金:2,400USドル 約295,758 ※1室3名利用の場合の1名料金
スピッツベルゲン島探検クルーズ(運航:アルバトロス・エクスペディションズ)
東グリーンランド探検クルーズ(オーロラ紀行)
発着地:レイキャビク(アイスランド)
日程:11日間
主な訪問地:東グリーンランド/スコアズビー・スンド(フィヨルド)/イヌイットの集落
料金:6,295USドル 約689,554円 ※1室3名利用の場合の1名料金
東グリーンランド探検クルーズ(運航:ポセイドン・エクスペディションズ)
北極点への船旅
発着地:ヘルシンキ(フィンランド)
日程:14日間
主な訪問地:北極点(熱気球のオプション)/フランツ・ヨーゼフ諸島/ヘリコプター遊覧
料金:30,995USドル 約3,395,192円 ※1室3名利用の場合の1名料金
※料金は、出発の時期・客船のランク・船室のランクなどで大きく変化します。記載料金は例となるツアーのもっとも安い客室を利用した場合の値段です。
北極旅行の装備
北極は夏には日中の平均気温が0度になるとはいえ、しっかりとした防水・防寒着やヒートテックなどの温かい下着が必須です!以下に挙げる物は、あくまでも参考ですので、実際の準備では旅行社の人に確認したり、体験談を確認したりしましょう!
- 防水・防寒の上着
- 帽子・ネックウォーマー・フェイスフォーマー
- 手袋・厚手の靴下
- 防水のズボン
- 長靴
- フリース
- 保温性の高い下着
防水・防寒の上着とズボンや長靴などは普段使わない仕様のものなので、無償または有償で貸し出してくれることもあります!特別なこだわりがなければ、日本で使うことはなさそうですし、借りるのがいいですね♡
最後に…
写真『北極の日没』
冒険家など、特別な人たちしか行けないイメージの北極ですが、意外に私たちでも行けそうな場所でしたね!でも、安いツアーを選んでも、出発地までの航空券代をいれると費用はお高め……。料金で悩んでいる人は、早割を利用すると25%引き!なんてツアーもあるので要チェックです♪
また、北極への渡航には、特別な手続きは必要ありませんが、北極に暮らす野生動物や貴重な植物を守るための厳しいルールがあります!渡航の際には、ルールを必ず守ってくださいね◎行ってみたい!と思ったあなたは、”さあ、さっそく計画と貯金を始めて、北の果てを目指そう♡”
※当サイトに記載されている情報は、時事要因などにより正確でない場合がございます。できる限り正確な情報を更新するよう努めさせていただきますが、詳細な部分に関しましてはご自身で事前にお調べ頂くよう宜しくお願いいたします。