メンタルどん底状態からの回復を描いた漫画「挫折した私が、生きるために『◯◯しなければいけない思考』を克服した方法」が、Xで話題となっています。
就職活動で全滅して、落ち込む女性。暗い気持ちから立ち直るために、考え方を変えようと思いました。その方法は…。読者からは「私の話かと思った」「これは大切なことだね」などの声が上がっています。
「しなければいけない」という考え方にとらわれていた
この漫画を描いたのは、漫画家のコジママユコさんです。2021年に『サステナ片付けできるかな?』(小学館)を発行。Xとnoteでエッセー漫画などを発表しています。コジマさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
コジマさん「2015年ごろに、個人ブログで漫画を発表し始めました。何か創作活動をしたいと思っていた時期で、ウェブ漫画は絵画や造形などの創作手法よりも、『制作から発表まで1人でできる』『早く作れる』『見てくれる人が多い』ことなどが魅力でした」
Q.このテーマを漫画で発表しようと思った理由は何でしょうか。
コジマさん「この作品は『就活全滅日記』という、自身の就職活動を描いたシリーズの1エピソードです。SNSを見ていると、就活に限らず、『求められたことをしなければいけない』という規範意識に苦しんでいる人が多いと感じていたので、自分の経験談が役に立つのではと思い、漫画にしました」
Q.発想の転換は難しいことですが、そのように思えるようになったきっかけはありましたか。
コジマさん「就職活動で『こうすべき』と言われていることをしたのに、結果が出なかったことが大きかったです。それまでは、学校の勉強や受験なども、『すべき』と言われていることをこなせば結果が出ていたので。『世間になんとなく信じられていることに従うと、実はその方がうまくいかないことがあるのでは?』と気付いたのがきっかけです」
Q.棚卸しの作業は、精神的につらいものでしたか。
コジマさん「いいえ。むしろ、『こうしなければいけない』と言われていることをそのまま受け入れる方がつらかったので、固定観念を批判するのは痛快なことでした。
当時は20代でしたが、若い人に対して、就職や結婚、見た目や態度について、世間から『こうしなければいけない』と言われることが多過ぎたので…」
Q.漫画「挫折した私が、生きるために『◯◯しなければいけない思考』を克服した方法」にどのようなコメントが寄せられましたか。
コジマさん「『私のことかと思った』という共感のコメントや、『心配性の後輩に読んでほしい』などのコメントを頂きました」
オトナンサー編集部