「承っております」は、主に取引先や顧客に対して使うフレーズです。
よく耳にする言い回しですが、シーンによっては間違った表現になってしまうことも。
正しいシーンや使うべき相手を知ることで、ビジネスシーンにおいてスマートに対応できます。特に対面だけでなく、電話やメールでも定番のフレーズのため使い方をマスターしておきましょう。
この記事では「承っております」の正しい意味、使い方や例文について詳しく紹介します。
■「承っております」の意味
「承っております」の「承る(うけたまわる)」は、「受ける」や「聞く」「承諾する」の謙譲語。
「承っております」は、相手から要望や依頼を受けた時に、すでにその話は聞いているといった意味で使うフレーズです。
■「承っております」の使い方と例文
「承っております」は、主にビジネスシーンで活用されています。
ビジネスシーンでは、取引先や顧客から、何か要望を伝えられることが多いです。
前もってメールや電話などで他の人から情報を聞いていた時や、あらかじめ予約をもらっていた時など、相手が言ったことをすでに知っている状況で「承っております」と使います。
反対に、言われた時点で知らなかった場合は「承っております」は使いません。相手からの要望や依頼を初めて受ける際には、「承ります」と表現するといいでしょう。
◇例文
*・ご予約を承っております。どうぞお入りください。
・○○から承っております。改めてのご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
・はい、ラッピングは無料で承っております。*
「承っております」は、取引先や顧客、上司との会話で使う場面が多いです。
また、直接対面している時だけでなく、より丁寧な表現が求められる電話やメールでも、よく使われます。
例えば、顧客に対して「予約を受けていた」という意味で、「ご予約を承っております」と表現します。
主に外部に向けて使うイメージはありますが、もちろん上司などにも使っても問題ありません。ただし、近しい間柄だと少々かしこまった表現になってしまうため、使う相手に注意しましょう。
▶では、具体的にどういうポイントに注意するべきなのでしょうか。次のページで注意点を紹介します。