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600、660、490…「500ミリリットル」以外のペットボトル飲料、増えた背景は?

オトナンサー

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さまざまな容量のペットボトル飲料が登場
さまざまな容量のペットボトル飲料が登場

 夏が近づき、喉が渇きやすい時季となりました。外出時にペットボトル飲料を買う機会が増えた人も多いのではないでしょうか。10年ほど前まで、持ち運び用のペットボトル飲料の容量は500ミリリットルが定番でしたが、現在では「600ミリリットル」「660ミリリットル」といった大容量商品が登場したほか、「425ミリリットル」「490ミリリットル」のように、500ミリリットルよりも若干少ない容量の商品を見る機会も増えました。

 なぜ、ペットボトル飲料の容量は多様化したのでしょうか。メーカー3社に聞きました。

ペットボトルの加工技術向上

 まず、「三ツ矢サイダー」「アサヒ 十六茶」などを製造する、アサヒ飲料(東京都墨田区)のマーケティング担当者に聞きました。

Q.ペットボトル飲料の容量を決める際の基準について教えてください。

担当者「当社では、お客さまのニーズに合わせ、大小さまざまな容量のペットボトル飲料を取りそろえています。例えば、水分補給のためにゴクゴク飲むことや長時間飲むことを想定した飲料については、600ミリリットル以上の容量の商品も販売しています。

一方、500ミリリットルより少ない容量のペットボトル飲料を取りそろえているのは『飲み物を飲みたい、けど、ちょっとだけでいいな』『持ち運ぶときにバッグに入るサイズのものがいいな』といった声に応えるためです。また、容器の形態や容器デザインの自由度が上がることから、あえて、500ミリリットル以下の容量にすることもあります」

Q.自動販売機では、430ミリリットルの三ツ矢サイダーが売られています。500ミリリットルではなく、430ミリリットルで販売する理由は。

担当者「430ミリリットルの三ツ矢サイダーは自動販売機限定商品です。容量を減らし、お求めやすい価格に設定することで、より多くのお客さまにご購入いただけると考え、販売しています」

Q.もともと、持ち運び用のペットボトル飲料の容量は500ミリリットルが定番だったと思います。飲料市場で、ペットボトル飲料の容量が多様化したのはいつごろからなのでしょうか。

担当者「飲料全体としての時期は定かではありませんが、お茶系の商品に関して、500ミリリットルを超える容量の商品が販売され始めたのは2010年ごろです。当社の十六茶も2012年に、500ミリリットルから600ミリリットルに増量しました。きっかけはペットボトルの加工技術が向上し、多様な形のボトル製造が可能になったことが挙げられます。

また、加工技術の進化とともに、飲料各社が容器の形態や容器デザインで見た目の差異化を図る戦略を取ったため、多様化が加速しました。コンセプトに合わせた容器のデザインと最適な容量、使いやすさなどを検討した結果、500ミリリットルぴったりではない商品も多くなっているのです。例えば、先述の十六茶は『たっぷり楽しみたい』というお客さまの声と持ち運びのしやすさを検討した結果、現在の容量となりました」

Q.さまざまな容量のペットボトル飲料を製造すると、その分、コストがかかるのではないでしょうか。

担当者「もちろん、容器や設備など初期投資はかかりますが、生産数量・頻度によりコストは変動しますので、一概にコストが上昇するとはいえません」

 ペットボトル飲料の多様化のきっかけはどうやら、お茶にあるようです。そこで、「お~いお茶 緑茶」「健康ミネラルむぎ茶」などのペットボトル飲料を製造する、伊藤園(東京都渋谷区)の広報部に聞きました。

Q.まず、お茶のペットボトル飲料を販売した経緯について教えてください。

担当者「当社は1996年、国内で初めて、500ミリリットルの日本茶のペットボトル飲料を発売しました。その後、2000年には他社に先駆け、温め可能なペットボトル飲料『お~いお茶 緑茶』(345ミリリットル)を発売し、『リキャップ(キャップを開け閉めすること)ができて、持ち運びに便利』と高い評価を頂きました。この商品の成功で、小容量のペットボトル飲料のニーズがあることが分かりました。

そこで、加温販売に対応した飲料だけでなく、冷蔵販売専用の飲料でも小容量ペットボトルで販売を行い、280ミリリットル、300ミリリットル、350ミリリットルの商品を展開してきました。例えば、280ミリリットルの商品は、従来、自動販売機で缶飲料を販売していたスペースに置くことで販売数が拡大しました」

Q.小容量ペットボトル飲料の販売が拡大する中で、500ミリリットルを超えるお茶のペットボトル飲料を発売した理由は。

担当者「時代が移り変わる中で、夏場の水分補給の重要性が徐々に認知され、『外で持ち歩くときに500ミリリットルでは足りない』といった声を頂くようになったことがきっかけです。実際に、200ミリリットルほどを一気に飲む人も多くいました。

そこで、2010年3月、500ミリリットルから600ミリリットルに増量した『健康ミネラルむぎ茶』(当時は『天然ミネラルむぎ茶』)をコンビニエンスストア限定商品として発売しました。この商品はお客さまから、さらなる増量を望む声もあり、その後、600→630→650→670と増量していきました」

Q.大容量のペットボトル飲料の手応えは。

担当者「ペットボトルの麦茶飲料市場は大きく伸長してきました。当社の健康ミネラルむぎ茶の訴求ポイントは、夏場はもちろん、年間を通して、汗によって失われた水分とミネラル補給ができる点で、それがお客さまにしっかり届いていると感じ、非常にありがたく思っています。麦茶飲料から始まった大容量化ですが、現在では『お~いお茶』をはじめとした緑茶飲料でも525ミリリットルや600ミリリットルの容量を取りそろえています。

また、ペットボトル飲料の大容量化が定着したのは、近年、時間をかけて少しずつ飲む、いわゆる『チビダラ飲み』をする人が増えていることも一因です。当社の『お~いお茶』は開栓してから数時間たってもおいしく飲めるよう、独自製法で鮮度を維持しています」

顧客ニーズなど総合的に勘案

 続いて、「C.C.レモン」(500ミリリットル)、「なっちゃん オレンジ」(425ミリリットル)、「ペプシコーラ」(490ミリリットル)などのペットボトル飲料を展開する、サントリー食品インターナショナル(東京都港区)の広報部に聞きました。

Q.「425ミリリットル」「490ミリリットル」など、500ミリリットルよりも若干少ない容量の商品がありますが、どのような基準で容量を決めているのでしょうか。

担当者「お客さまの求めるニーズを探索することにより、1本飲用いただいた後の満足度が高くなるよう、商品設計をしています。商品開発や容量の決定にあたっては、お客さまのニーズ、中味のスペック、季節要素、店の棚といった物理的制約、価格設定、販売経路などを総合的に勘案します。

一般的に、味わいや成分の濃さを楽しむ商品は比較的少量で満足感が高くなります。一方、水分補給に適した商品や数時間かけて飲むような商品は、1本当たりの容量の多さがお客さまの満足度につながることが多いです。一品一品、ターゲットとなるお客さまの生活や体、心の状態に寄り添い、最も喜んでいただける容量設計を目指しています。

持ち運び用ペットボトル飲料の容量多様化は、お客さまのニーズの多様化、飲料各社の商品価値向上への取り組みが一因だと理解しています」

Q.さまざまな容量のペットボトル飲料を製造すると、その分、コストがかかるのではないでしょうか。

担当者「確かに、さまざまなサイズや形状のペットボトルで飲料を製造すると、設備の切り替え時間を必要とするためコストがかかります。しかし、お客さまのニーズに対応し、商品・ブランド自体が進化し続け、価値を上げていくために必要なコストだと理解しています」

オトナンサー編集部

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