エバラ食品（横浜市）の「焼肉ザクだれ 塩だれガーリック」が、2024年2月に発売され、8月までに想定を上回る75万個の売り上げを達成しています。そして、今年8月に、「焼肉ザクだれ」シリーズの新商品「旨辛ガーリック」が発売されました。「塩だれガーリック」が好調の理由や、「旨辛ガーリック」の開発の苦労などについて、同社クリエイティブ本部・商品開発部の杉戸香織さんに聞きました。
焼肉以外の用途に「評価」された
Q.「焼肉ザクだれ 塩だれガーリック」が好調の要因について、教えてください。
杉戸さん「『焼肉ザクだれ』は、ザクザクとした食感が新しい焼肉のたれです。
具材自体に塩だれ風味の味わいをまとわせる新たな製法により、具材そのものに味を感じられる品質に仕上げています。また、たれの水分量を減らしてオイルを合わせることで、ザクザクとした食感を実現しています。
このザクザクとした食感や、焼肉だけでなくご飯や豆腐にかけるなどいろいろな料理に使える点が評価されたと考えています。
購入した方を対象とした当社の調査によると、『とても満足している』『やや満足している』と答えた方は合わせて91.5％（2024年4月、30～50代女性600人対象）となり、購入者の方に満足していただけた点も好調の要因になっています。
また、発売時には積極的にテレビCMも放映しており、商品の認知を高められました」
Q.「塩だれガーリック」の好調を受け、「旨辛ガーリック」を発売することになった経緯について、教えてください。
杉戸さん「『塩だれガーリック』が好調だったことから『旨辛ガーリック』を8月に追加アイテムとして発売しました。
追加アイテム検討にあたり消費者調査を行った際、“辛味系”の味わいが好まれたことや、焼肉のたれにコチュジャンなど辛味を追加する方が多いことから、辛みと食感をプラスできる『旨辛ガーリック』が生まれました」
Q.なぜ、“旨辛”商品にしたのでしょうか。また、商品開発で苦労した点はありますか？
杉戸さん「『塩だれガーリック』は塩だれベースのベーシックな味わいのため、焼肉のたれのラインアップとしてはしょうゆベースも展開したいと考え、辛さだけでなくうまみもプラスできる“旨辛”テイストを検討しました。外食店の試食なども重ねた中で、蝦醤（シャージャン）での特長付けに行き着きました。
単に辛さだけでなくうまみをプラスする“味変”と、ザクザクとした食感をプラスできる“食感変”ができる調味料として、より幅広い方に使っていただきたいと考えています」
杉戸さんは、「旨辛ガーリック」をよりおいしく食べる方法として、「焼いた肉にのせて食べるのはもちろん、『黄金の味』などの焼肉のたれに加えて具材たっぷりのたれにアレンジしたり、千切りキャベツと混ぜ合わせて肉で巻いたりするなどいろいろな使い方で“おうち焼肉”をもっと楽しんでいただきたいです」と明かしながら、「食感プラス辛みを付与できるので、しゃぶしゃぶのつけだれや麺類へのトッピングなどもお勧めです」とコメントしてくれていました。
「焼肉ザクだれ」シリーズが気になったら、ぜひ、試してみてくださいね。
オトナンサー編集部
