第二次世界大戦以降初の出来事。
座礁後に転覆し沈没
ニュージーランド国防軍は2024年10月6日、多目的洋上支援艦である「マナワヌイ」がサモアのウポル島南海岸沖で事故により沈没したと発表しました。
甲板上に様々な作業機材が載せられている「マナワヌイ」(画像:ニュージーランド海軍)。
発表によると、事故が起こったのは10月5日の夕方で、海岸から1海里の地点で水路調査を行っている際に艦が座礁したとのことです。
すぐに近くの艦船やニュージーランド空軍のP-8A「ポセイドン」が救助対応をしたことで、計75人の乗組員と乗客は、救命ボートからすぐにほかの船に乗船することができたため無事でした。
翌日の6日から座礁していた「マナワヌイ」は大きく傾き始め、転覆後に海中に没したとのことです。ニュージーランド海軍が艦艇を喪失するのは、第二次世界大戦以降では初です。
「マナワヌイ」は元々2003年にノルウェーで石油・ガス産業のために建造された調査船「エッダ・フォン」として就役した船で、2018年にニュージーランド国防軍が買い取った中古艦になります。
なお、沈没後には同艦の燃料が漏れて海面に浮いている様子も確認しているとのことで、ニュージーランド国防軍は専門家の協力も得て、浄化活動や野生動物保護を行うそうです。
またニュージーランド海軍は、2024年9月26日に海上自衛隊の護衛艦として初めて「さざなみ」が台湾海峡を北から南へと通過した際に、オーストラリア海軍共に同行した海軍でもありここ最近海上自衛隊との関係も深く、9月29日に行われた南シナ海での日本、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカによる多国籍演習にも参加していす。
※記事を一部修正しました(10月11日16時40分)。