じゅけラボ予備校は、現在、中学生1年生の保護者266名を対象に、志望高校選びに関する意識調査を実施しました。
志望校選びで最も重視するポイント、約2割が「進学実績」と回答
中学1年生の保護者を対象に行ったアンケート調査結果によると、20.3%の保護者が志望校選びで最も重視するポイントとして「進学実績」を挙げました。これは、他の項目と比べても突出して高い割合です。
保護者たちは、子どもの将来を見据えた進学先の選定において、具体的な進路実績が大きな要因となっていることがうかがえます。進学実績が高い高校は、受験対策やサポート体制が整っているとされ、子どもの将来に対する安心感を与える要因となっています。
この結果から特に、難関大学への進学率が高い高校は、保護者にとって魅力的な選択肢となると思われます。
志望校の選択基準で2番目に多い理由は「教育方針」で、15.0%が選択
次に高校選択の基準として多いのが「教育方針」。15.0%の保護者たちは、進学実績だけでなく、学校の教育理念や具体的な学びの内容にも強い関心を寄せています。
これは、子どもの個性や興味を尊重した教育が求められている現代の教育環境において、学校の教育方針が子どもの成長にどのように寄与するかを重視していることを示していると思われます。
「カリキュラム」を重要視している保護者も10.5%いますが、「教育方針」を重要視する中1保護者が多くいます。このことから、カリキュラムも重要な選定基準ではありますが、教育方針が子どもの人格形成や将来の成長に大きな影響を与えると考える保護者が多いことがうかがえます。
13.5%の保護者が「交通の便」を重視、その理由とは?
調査結果では、13.5%の保護者が「交通の便」を最重要視。この割合は3番目に多く、保護者たちは、子どもの通学の負担軽減や安全性を考慮した上で、交通の便が良い学校を選ぶ傾向があります。
特に、通学時間の短縮や公共交通機関の利用がしやすい学校は、保護者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。交通の便が良い学校は、子どもの通学ストレスを軽減し、学校生活をより快適に過ごすための重要な要素となっています。
志望校選びで最も参考にするもの、3割超が「学校説明会」と回答
アンケート調査により、中1保護者が志望校選びで最も参考にする情報源が明らかになりました。
調査結果によると、32.3%の保護者が「学校説明会」を最も参考にしており、続いて「オープンスクール」(15.6%)、「インターネットの評判」(13.2%)が高い割合を占めています。
学校説明会では、直接学校の雰囲気や教育方針、施設設備を確認できるため、具体的なイメージを持つことができます。また、学校の教職員との交流を通じて、学校の理念や教育方針に対する理解を深めることができる点が大きな魅力です。
特に、校長や教員からの直接の説明や質疑応答を通じて、信頼性の高い情報を得ることができるため、保護者にとって重要な参考材料となり、志望校選びの参考情報として多くの中1保護者が選択していると想定できます。
オープンスクールとインターネットの評判を参考にする保護者も
次に注目すべきは、15.6%(2位)の保護者が参考にする「オープンスクール」と、13.2%(3位)が重視する「インターネットの評判」。
オープンスクールは、実際に学校を訪れ、生徒たちの活動や授業の様子を直接見学できるため、学校の実際の姿を把握する絶好の機会となります。これにより、子どもがその学校でどのように過ごすかを具体的にイメージすることができ、保護者にとって有益な情報源となります。
一方、インターネットの評判は、他の保護者や卒業生からの口コミやレビューを通じて学校の評価を知ることができるため、保護者にとって重要な情報源です。
特に、匿名での意見が多いため、正直な評価が集まりやすいという利点があります。これにより、学校の強みや弱点、実際の教育環境についての情報を得ることができ、志望校選びの参考になります。
中学1年生の保護者の約半数が「学校生活の様子」に情報不足を感じる!
志望校選びの不安要素に関する調査結果では、45.9%の保護者が志望校選びにおいて「学校生活の様子」に情報不足を感じていることが明らかになりました。続いて「教師の指導方法や資格」(38.1%)、「カリキュラムの内容」(31.5%)が情報不足の上位に挙がりました。
「学校生活の様子」に情報不足を感じている中1保護者が多いことは、子どもの学校生活を具体的にイメージできる情報を求めていることを示しています。学校生活の様子は、子どもがどのような環境で学び、成長していくのかを知るための重要な要素です。
特に、学校の文化や雰囲気、生徒間の交流、課外活動の内容など学校全体の生活環境を理解することが、保護者にとって安心感を与えると考えられます。
約4割の保護者が「教師の指導方法や資格」に情報不足を感じる
次に注目すべきは、38.1%の保護者が情報不足を感じる「教師の指導方法や資格」。教師の質は、子どもの学びの質に直結するため、保護者たちは教師の指導力や資格についての詳細な情報を重視しています。
教師の教育方法や経験、専門的な資格が明確にされることで、保護者は安心して子どもを任せることができます。
また、教師の個々の資質や教育方針が学校全体の教育環境にどのように反映されているのかも、保護者にとって重要なポイントです。
3割以上の保護者が「カリキュラムの内容」に情報不足を感じている
調査では、31.5%の保護者が志望校選びにおいて「カリキュラムの内容」に情報不足を感じていると回答しています。
カリキュラムは、子どもの学力向上や興味・関心を引き出すための重要な要素。保護者は、学校が提供するカリキュラムがどのような内容で、どのような学びを提供しているのかを詳しく知りたいと考えています。
特に、先進的な教育プログラムや多様な学習機会を提供する学校は、保護者にとって魅力的な選択肢となります。カリキュラムの詳細な情報が提供されることで、保護者は学校選びの判断材料を得ることができます。
中学1年生の保護者の約6割が志望校選びについて「時々話し合う」と回答!
志望校選びについての家族内でのコミュニケーションに関して調査した結果、志望校選びについて家族でどの程度話し合っているのかが明らかになりました。
調査結果によると、58.8%の保護者が「時々話し合う」と回答し、次いで「ほとんど話し合わない」(20.6%)、「頻繁に話し合う」(14.8%)が続きました。
「時々話し合う」(58.8%)家庭が約6割にもなり、「頻繁に話し合う」(14.8%)も含めると7割(73.6%)を超える割合を示しました。この高い割合は、保護者が日常的に子どもの進路について考え、子どもと話し合う機会を持っていることを示しています。
中学1年生の保護者の約半数が「塾に通ったことはない」と回答!
中学1年生の塾の利用率に関する調査結果から、47.7%の保護者が「塾に通ったことはない」と回答し、続いて「現在通っている」(36.8%)、「過去に通っていた」(15.4%)という結果が得られました。
「通ったことはない」が約5割という高い数値になっており、保護者が子どもの学習環境として家庭学習や学校教育を重視していることを示しています。
また、塾に通う費用が家計に負担となる場合や、塾以外の学習方法(オンライン学習や学習管理型教育サービス、家庭教師など)を選択している家庭も少なくないと想定されます。さらに、地域によっては塾の選択肢が限られているため、通学が難しいケースも考えられます。
「現在、塾に通っている」と回答した中1保護者は4割近くに
次に注目すべきは、36.8%の保護者が「現在通っている」と回答している点です。
この結果は、保護者が子どもの学力向上や受験対策のために早期に塾を利用していることを示しています。特に、進学を目指す家庭では、塾での学習が重要な役割を果たしています。
また、学校の授業だけでは補えない部分を塾で補完することで、子どもの学習効率を高めることができると考えられています。さらに、塾の多様なカリキュラムや個別指導が、子どもの学習ニーズに応えるための有効な手段となっている背景をうかがうことができます。
調査概要
調査概要:中学1年生の志望校選びに関する意識調査
調査期間:2024/06/03〜06/08
調査方法:インターネット調査
有効回答:現在子どもが中学1年生の保護者266人
じゅけラボ予備校(エンライク)
https://jyuke-labo.com/
(マイナビ子育て編集部)