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史上最速 仏駆逐艦「ル・テリブル」の俊足 旧海軍「島風」より速いギネス記録45ノット

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旧日本海軍の駆逐艦「島風」はその足の速さで知られますが、実はこの「島風」より8年も前に、世界最速の駆逐艦として記録に残る艦艇がフランスで建造されます。その名もフランス語で「恐怖」を意味する「ル・テリブル」駆逐艦です。

「島風」比110%の世界最速の駆逐艦

 旧日本海軍の駆逐艦「島風」は、その足の速さで広く知られます。最速40.9ノットを記録し、旧日本海軍の艦艇で最速ですが、これを上回る45ノットをたたき出した駆逐艦が地球の反対側にありました。

Large 200212 frenchdd 01就役直後の1935年5月、外洋を進む「ル・テリブル」(画像:アメリカ海軍)。

「島風」を凌駕するスピードを出したのは、「ル・テリブル」というフランスの駆逐艦です。第2次世界大戦前に建造されたル・ファンタスク級駆逐艦の1艦ですが、なぜフランスはここまでの俊足艦を作ったのでしょう。

 その理由は、フランス海軍が想定していた仮想敵にありました。

 フランスはヨーロッパ大陸の西端にあり、大西洋と地中海に面しているものの、両方の海は国内でつながっていません。また外洋の大西洋と、ヨーロッパ大陸およびアフリカ大陸に囲まれている地中海とでは、海洋条件がまったく異なります。

 フランス海軍は19世紀後半以降、大西洋側ではドイツ海軍を、地中海側ではイタリア海軍をそれぞれ仮想敵としていました。そのため基本的に近海で作戦行動することを念頭に置いており、航続距離よりも速力と火力に重点を置き、それで前述の2か国の軍艦に打ち勝とうとしたのです。

 このような設計思想のため、フランスの駆逐艦は艦砲も強力です。たとえばル・ファンタスク級の主砲は13.8cm単装速射砲5門で、「島風」の12.7cm連装砲3基(計6門)よりも大口径です。その一方、航続距離は巡航速度の17ノットで3600海里(約6660㎞)と、「島風」の同じく18ノットで6000海里(約1万1110km)に比べて3分の2程度しかありませんでした

脚の長さなどいらぬ 速力と火力こそ大事

 ル・ファンタスク級駆逐艦は基準排水量2569トン、満載排水量3400トン、全長132.4mで、旧日本海軍の「島風」が基準排水量2567トン、満載排水量3324トン、全長129.5mのため、両艦のサイズに特段大きな差はありません。

Large 200212 frenchdd 021943年5月、地中海で行動中の「ル・テリブル」をとらえた写真(画像:アメリカ海軍)。

 ル・ファンタスク級は6隻建造されましたが、1931(昭和6)年8月から翌年1月の約半年のあいだに全艦起工され、「ル・テリブル」は5番艦ながら最も早い1933(昭和8)年11月に進水し、1935(昭和10)年4月に就役しました。

 この就役前の1月30日に行われた公試運転時に、「ル・テリブル」は最大速度45.02ノット(約83.0km/h)を記録、これが駆逐艦として史上最速と認められ、のちにギネス世界記録にも、世界一速い駆逐艦として登録されます。

 この記録達成は、日本の「島風」が1943(昭和18)年4月7日の全力公試で40.9ノットを出す8年も前のことでした。なお、公試運転時の最大速度で、ネームシップの「ル・ファンタスク」も42.72ノットを記録しています。

 ちなみにフランス海軍は1920年代以降、駆逐艦の運用に関し、水雷艇部隊を率いる旗艦的存在としても用いようと考えたため、他国における軽巡洋艦の任務までも肩代わりできるよう設計されていました。

活動の場は大西洋から地中海へ 大戦後はアジアにも

 第2次世界大戦勃発時は新鋭駆逐艦として、おもに大西洋で活動していた「ル・テリブル」は、フランスがドイツに降伏したあとも、いわゆるヴィシー・フランス政府の下、フランス海軍艦艇として活動を続けました。

 そのため、一時はイギリス艦隊とも戦火を交えることになりましたが、そののち、連合国軍の一員として戦っていたド・ゴール将軍が指揮する自由フランス軍の指揮下に入ります。

Large 200212 frenchdd 031943年5月、近代化改装のためにアメリカ東海岸のボストン海軍工廠に到着した「ル・テリブル」(画像:アメリカ海軍)。

 それにともないアメリカにおいて1943(昭和18)年2月、アメリカ製の高性能ソナーやレーダーの搭載、対空機銃の増設、燃料タンクの容量増加といった近代化改装を受けます。

 この改装によって「ル・テリブル」は、排水量が約500トンほど増えましたが、それでも最大速力は40ノットを維持しています。またアメリカやイギリスの基準に合わせて、艦種が駆逐艦から軽巡洋艦に変更されました。

 半年後の1943(昭和18)年7月に前線へ戻った「ル・テリブル」は以後、大戦終結まで一貫して地中海で活動を続けました。イタリアや南フランスへの上陸作戦や、アドリア海でのドイツ輸送船団への攻撃などを行った後、1945(昭和20)年の終戦を迎えます。

 戦後は一時、予備艦になりますが、「高速護衛艦」に種別変更され現役復帰を果たすと、フランス領インドシナ(現在のベトナム、カンボジア、ラオス)に派遣され、現役から外れた後も1962(昭和37)年1月まで、海軍学校にて後進の教育に貢献しました。

「ル・テリブル」は1935(昭和10)年から1962(昭和37)年まで、27年間にわたって海軍艦艇として使用されました。旧日本海軍の駆逐艦「島風」が1943(昭和18)年5月に就役し、1944(昭和19)年11月に戦没するまでわずか1年半しか存在しなかったことと比べると、ずっと長生きだったといえるでしょう。

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