デブリ増加防止にも貢献?
将来的には軌道上で人工衛星に給油か?
ノースロップ グラマンは2024年1月29日、開発中の人工衛星給油モジュール (PRM)が、アメリカ宇宙軍・宇宙システム軍団 (SSC) が運用する人工衛星へ接続するための、インタフェースとして採用されたと発表しました。
ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズが製造している無人宇宙補給船「シグナス」(画像:NASA)。
PRMは、宇宙空間での人工衛星の寿命を延ばすために開発中のもので、地球の周回軌道上で「タンカー(空中給油機)」のような働きをするようです。
ノースロップ・グラマンとSSCの共同作業はすでに進行中で、PRMを運用ミッションに統合する計画を進めており、近い将来、宇宙空間を航行しながら燃料を補給できる環境が整う可能性があります。
今回のSSCでの採用を受けノースロップ・グラマンのスペースロジスティクス担当であるロブ・ハウゲ氏は「競争が激化し、混雑する宇宙空間において、軌道上給油は、宇宙船がデブリなどの脅威を回避し、衛星の寿命を延ばすために操縦を続けることを可能にする」と話しました。