かなり便利になりそうです!
東西の行き来が便利に
渋谷駅の南側に東西歩道橋が(乗りものニュース編集部撮影)。
12月1日、JR渋谷駅の南側に、新たな空中歩道橋が2本完成しました。
渋谷駅南西側、国道246号&首都高を越えたところにある「桜丘口エリア」では、巨大再開発ビル「渋谷サクラステージ」がついに開業。国道246号より南側への新たな区道も開通し、まさに「新たな街」が誕生しました。
渋谷駅南側では、JRの線路で東西エリアが完全に分断され、線路の向こう側へ行くには薄暗い国道246号のアンダーパス、もしくは遥か南側の猿楽橋まで通路がなく、「隔絶されたエリア」のようになっていました。そこに、以下の2本の東西通路が生まれました。
●渋谷駅南口北側自由通路
渋谷サクラステージから渋谷ストリームへ直結。今は暫定供用ですが、2026年度にはここにJRのホームを丸ごと覆う新しい橋上駅舎が完成し、「南口改札」がこの通路へ直結する予定です。
●渋谷駅南跨線人道橋
渋谷サクラステージの末端部から、渋谷駅「新南口」へ直結します。特に東西エリアが分断されて行き来不可能になっていた場所で、利便性が大幅に向上します。
もともとこのあたりには埼京線・湘南新宿ラインの渋谷駅ホームがあり、「駅ひとつ分ズレた謎ホーム」として有名でした。2020年に山手線の隣へ移設されたあとも新南口は存続し、いまは「元埼京線ホーム」の通路を延々と歩いて到達する形になっています。最終的に新南口は、先述の新設される「南口」から新しい通路が伸びてつながる予定です。
開通初日となった12月1日の昼は、皆まだ存在すら知らないのか、人通りはまばら。「新南口」につながる空中歩道橋からは、渋谷駅ホームの南端部を上から見下ろすことができ、行き交う人々は足を止めて線路や駅、電車を写真に収めていました。新たな鉄道観察スポットとなりそうです。また、線路西側から新南口経由で東側エリアへ渡れるのは新鮮で、「ここからこう行けるのか」と感慨深そうに話す人もいました。
渋谷ストリームへつながる空中歩道橋は、字のごとくストリームの「横っ腹」に突き刺さるように、渋谷サクラステージの2階から伸びています。やはりこちらも人通りはまだまばらで、「まさかストリームから西側へ直接行けるとは」と、まだ存在に気づいていない様子がうかがえます。
開業した渋谷サクラステージも、まだ「中に入れるようになった」程度で、これから少しずつテナントが開店を迎えていきます。「そもそも渋谷駅西口の国道246号より南側とか、行く用事が無いよ。歩道橋渡るの面倒くさいし」という扱いだったエリアも、本格的な街びらきとともに、「皆が集まってくるエリア」に変化していきます。