計10台をウクライナへ!
まだまだ小出しで? スペインのレオパルト2
2023年3月23日、スペイン国防省がドイツ製の主力戦車「レオパルト2A4」6両のウクライナへの供給体制が整ったと発表しましたが、27日に同国のマルガリータ・ロブレス国防相が地元メディアに明かした内容によると、さらに4台の追加供給の準備が近いうちに整うとのことです。
整備された「レオパルト2A4」を視察するマルガリータ・ロブレス国防相(画像:スペイン国防省)。
レオパルト2シリーズは現在、続々とウクライナへ供給されています。3月28日には、ドイツ国防省が、スペインの供給車種より新しい型式である「レオパルト2A6」をまとめて16台引き渡したと報道されました。
対してスペインが数台ずつ小出しにしているのには理由があります。供給予定の車両が長らく使われていなかったため、満足に動かなかったからです。
この4両と先行してオーバーホールした6両の「レオパルト2A4」は、サラゴサにある陸軍施設に15~10年単位で眠っていたもので、部品も劣化していました。今回の任務をこなせるまでに整備した費用は、10台で約410万ユーロ(約5億9000万円)だったとスペイン国防省が発表しています。
そして、追加4台のオーバーホールも、先行した6台と同様に軍需企業のサンタ バルバラ システマス(SBS)が担当しました。オーバーホールは1か月半前から取り込んでおり、今週末にも供給準備が整うとのことです。
なお、スペイン陸軍は今回ウクライナに供給する分を除いても、基地や倉庫に「レオパルト2A4」を約40台保管しているそうです。