現道狭いんです!
国道356号「東庄銚子バイパス」事業始まる
千葉県が2024年2月15日より、国道356号「東庄(とうのしょう)銚子バイパス」の事業化に向けた県民からの意見募集を行っています。
東庄銚子バイパスが利根川の堤防に建設される。右手前が銚子方面、左奥が小見川東庄バイパスの終端部(画像:Google earth)。
同バイパスは千葉県東庄町から銚子市までの8.6km。現道のバイパスとして、利根川の堤防を活用し2車線の道路を構築するものです。
「利根水郷ライン」の愛称を持つ国道356号の現道は、我孫子市から銚子市まで利根川とJR成田線に沿う街道です。そのうち、香取市から東は、利根川の堤防を活用したバイパス整備が進んでおり、今年3月19日には「小見川東庄バイパス」4.0kmが開通します。今回、事業化される「東庄銚子バイパス」は、そこから8.6km、「銚子バイパス」までの区間です。
これにより、圏央道の神崎IC付近から東関東道を経て、利根川最下流の銚子大橋まで全区間でバイパスもしくは現道拡幅の事業化となりました。なお、東庄銚子バイパスはバイパス区間と現道拡幅部がほぼ半々で構成されます。
東庄銚子バイパスの現道は大型車の混入率が高いうえ、歩道未設置の通学路も存在するなど、道が狭く死傷事故率が県内平均を上回る区間も存在します。バイパス整備により現道の交通の約8割がバイパスへ転換すると見られており、住環境・安全性の向上が図られるとしています。ちなみに、銚子市街地から東関東道 佐原香取ICまでの所要時間は、バイパスが整備されると現道経由から9分短縮の48分になるそうです。
東庄銚子バイパスの事業区間は2024年度から2033年度までとされています。