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1門火力は戦艦以上「列車砲」とは パリ砲、グスタフ…巨砲は戦後なぜ急に姿を消した?

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鉄道の発展と共に、その有効性を期待されたた列車砲。第1次世界大戦では有効な場面も多く、一度火を噴けばその威力はケタ違いでしたが、第2次世界大戦後はすっかり姿を消しました。どのような兵器だったのでしょうか。

移動手段に使った列車をそのまま砲台にするという発想

 21世紀の現在では、様々な状況で使われるようになった「大きいことはいいことだ」という言葉、実はお菓子のCMのキャッチフレーズが発祥となっています。戦場においても、火砲が大きければ大きいほど、威力は一般的に上がります。

Large 200406 rwg 01第1次世界大戦の西部戦線に投入されたフランス製274mm列車砲。1916年6月29日撮影(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 さて、戦艦の話になると、よくその砲の口径の大きさが話題となりますが、歴史上もっとも大口径の火砲が据え付けられたのは、実は戦艦ではなく、鉄道車両です。

 砲を運搬する列車の、貨車をそのまま砲台にし、火砲として使用する「列車砲」という発想は、鉄道の発展と共に生まれました。古くは1861年から1865年にかけての、アメリカにおける南北戦争時代にはすでに原型があり、要塞攻撃のために使用された記録があります。19世紀末の1890年代には欧州の各国がこの兵器をこぞって研究し、第1次世界大戦では列強各国が戦場に配備します。

 第1世界大戦中の列車砲の運用の様子については、当時の日本の新聞でも知ることができます。ヴェルダンの戦いやソンムの戦いなど、欧州で激戦が続いていた1916(大正5)年8月15日の読売新聞には「フランスが欧州戦役において列車砲なるものを攻城戦や反撃のために砲撃として使用している」とあります。またその有用性については「輸送が軽快で、射撃のための準備が少なく、いたるところで戦闘をして、瞬く間に砲を隠すことができる」とかなり評価しています。

 そしてこの第1次世界大戦で最も有名な列車砲は、ドイツ軍が開発した「パリ砲」あるいは「カイザー・ヴィルヘルム砲」と呼ばれる巨砲で、砲の長さ28m、口径が210mmという途方もない大きさだったといいます。名前の通り、フランスのパリを遠くから砲撃するためのもので、有効射程は約130km。その砲弾は、人間が作った物体として初めて成層圏に届いたものとされています。

第2次大戦でもドイツ軍は巨大列車砲を建造したが…

 30年後の第2世界大戦においてもドイツ軍は、「グスタフ」と「ドーラ」の愛称を持つ、80cm列車砲を2両、運用します。これはパリ砲よりも大型の列車砲で。7tもの砲弾を約37km先まで飛ばすことができるという規格外の巨砲でした。

 しかし、この列車砲を運用しようとすると、様々な問題が露見してきます。

まず、航空機の発展により、移動は制空権の確保が絶対条件になっていました。また、膠着状態が多かった前の大戦とは違い、戦線が流動的になったため、移動も困難でした。前述のように「輸送が軽快」とはいっても、それは自動車が発展する以前の話です。

 また「グスタフ」「ドーラ」の2門は、あまりに巨体すぎたため、専用の牽引車両や線路の敷設が必要で、目標を射程範囲にとらえるまでのインフラを整えるという、膨大な手間もかかりました。

究極の列車砲「グスタフ」ついに火を噴くも…その後なぜ急速に廃れたのか

 それでも、「グスタフ」の方は、1941(昭和16)年9月から始まったセヴァストポリの戦いにおいて、クリミア半島南西部に位置するセヴァストポリ要塞の攻撃に使用されます。砲撃では計48発の砲弾を発射したとされており、1942(昭和17)年6月17日の砲撃では、同要塞の守りの要になっていたマキシム・ゴーリキー砲台に命中弾を与えています。また、10m以上のコンクリートに防護された弾薬庫も破壊するなど、その凄まじい威力を証明しました。

Large 200406 rwg 02ドイツの80cm列車砲「グスタフ」。手前はナチス幹部で、右からふたり目がヒトラー(Walter Frentz撮影)。

 しかしまともにその能力を発揮できた場は、このセヴァストポリ要塞砲撃だけでした。戦況の悪化により、制空権や移動手段が確保できなかったこともありますが、その巨体さゆえ発射のために約1500人の人員が必要だったこと、1時間に3、4発程度しか発射するこのできなかった点なども運用を困難にさせた理由です。同じ労力ならば、爆撃機や通常の火砲の方がいいという訳です。あまりにコストに見合わない兵器ということで、戦後は俗に「ロマン兵器」と呼ばれることもあります。

 そうした制空権の問題、コスト面、また弾道ミサイルの実用化で長距離火砲の必要性が低下したといった理由から、「グスタフ」や「ドーラ」のような巨大砲のみならず列車砲そのものは第2次大戦以降、急速に廃れていきました。

 ちなみに、米ソ冷戦でミサイル時代に突入すると、1980年代にソビエト連邦で大陸間弾道ミサイル発射装置を備えた列車が開発され、列車砲にかわるものとして運用されていましたが、米露間で締結された核軍縮に関するモスクワ条約により、2005(平成17)年までに全廃しています。

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