漫画「秘めたる胸の内」のカット(いまがわゆいさん提供)
イラストレーターのいまがわゆいさんの漫画「秘めたる胸の内」が、Xで8900以上の「いいね」を集めて話題となっています。
作者が書店で働いていた頃、レジ業務の最中に、自分が大好きな作家の本を購入しようとしているお客さまがいました。その本について、話し掛けたい気持ちでいっぱいになりましたが…という内容で、読者からは「私は話し掛けてほしい派です」「店員あるあるすぎて笑った」「めっちゃ分かる…」などの声が上がっています。
言いたいのに言えない…接客中のもどかしさ
いまがわゆいさんは、Xやインスタグラムで漫画や活動情報などを発表しています。2022年に『コミックエッセイ 本屋図鑑 だから書店員はやめられない!』(廣済堂出版)を出版しました。いまがわゆいさんに作品について話を聞きました。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
いまがわゆいさん「小学生の頃から、日常的に自由帳に絵を描いていました。その後も変わらず、社会人になってからも時間を作って描き続けています」
Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。
いまがわゆいさん「普段の生活の中で、言いたい気持ちはあるのに飲み込んでしまったり、発言をためらったりする場面がよくあります。そうした思いは、きっと自分だけではないだろうなと思い、この漫画を描きました」
Q.「話し掛けたくなるほど好きな本」とは、どのような本ですか。
いまがわゆいさん「この漫画で描いたお客さんが持ってこられたのは、私が本好きになったきっかけでもある作家さんの本だったので、話し掛けたくなりました…。心を動かされた本を持ってこられると、つい話し掛けたくなります」
Q.レジ以外の場面でも、思わず話し掛けたくなることはありましたか。
いまがわゆいさん「友達同士で来店されているお客さんが本の話で盛り上がっているときは、会話に入りたくなりましたね…。完全に変な人になるので、やりませんでしたが(笑)」
Q.自分の「好き」を人に伝えるとき、気を付けていることはありますか。
いまがわゆいさん「話す相手を選ぶようにしています。『熱量』が違いすぎると引かれてしまう気がするので…。本の加工や使われている紙については、そういったことに興味があるスタッフと話して、喜びを分かち合っていました」
Q.書店員時代、実際にお客さまに「その本好きなんです」と伝えたことはありますか。
いまがわゆいさん「あります! 1人暮らしをする息子さん用にレシピ本を探しているお母さまに、『人気なのはこれです。こっちは私も好きでよく使ってます!』のように伝えました」
Q.今回の作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。
いまがわゆいさん「『書店員さんと話してみたい』という声があり、とてもうれしく感じました。逆の意見もありましたが、この漫画を通してお互いの思いを知るきっかけになったことはよかったと思っています。また、同じように悩んでいる人がいると知り、少し安心しました(笑)」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。
いまがわゆいさん「京都に暮らしているので、京都をテーマにした街めぐりの漫画に挑戦してみたいです。また、グッズ用のイラストや文房具、装丁のイラストなど、やってみたいことはたくさんあります。そのためにも、漫画に限らず、日ごろから幅広いイラストを描いていきたいと考えています」
オトナンサー編集部
