絶大な攻撃力を持つ点では相応しい艦名？
先代は米海軍最後の戦艦でのネームシップ
アメリカ海軍は2025年4月5日、バージニア級攻撃型原子力潜水艦の24番艦「アイオワ」が就役したと発表しました。
バージニア級攻撃型原子力潜水艦「アイオワ」（画像：アメリカ海軍）。
「アイオワ」の艦名を冠した艦艇が就役したのはこれで5隻目となります。先代は第二次世界大戦や朝鮮戦争で運用されたアイオワ級戦艦の一番艦「アイオワ」で、今のところ、アメリカ海軍の戦艦としては最後のネームシップとなっています。
バージニア級は攻撃型原子力潜水艦であり、12基の垂直発射システム（VLS）と4つの魚雷発射管を装備し、トマホーク巡航ミサイル、ハープーン対艦ミサイルおよびMk-48魚雷を装備可能です。
水上艦に潜水艦と艦種こそ変わっていますが、絶大な対地対艦能力を有していることは変わりはなく、ジョン・C・フェラン海軍長官は「かつては戦艦が海を支配していましたが、潜水艦の静かな強さが、我が海軍に比類のない戦略的優位性をもたらしています」と就役式で語りました。
またフェラン海軍長官は、情勢の変化によりウクライナとロシアの戦闘が続いている黒海のみならず、北海や地中海、さらにアジア・太平洋地域でも緊張が高まっているということで「我々の揺るぎない準備態勢によって平和が維持される」と潜水艦の戦略・戦術的価値を強調しました。
