開発著しい大阪北部の救世主、新名神が真価を発揮しつつあります、
遠かった茨木千提寺IC
大阪モノレール彩都西駅の終端部。道路はここから新名神まで整備中(2007年5月、草町義和撮影)。
中国道や名神から遠かった大阪府北部エリアですが、すぐ近くの山岳地帯を新名神が開通しました。
茨木市の玄関口となる「茨木千提寺IC」も設置されましたが、そこから彩都方面へのアクセス道路が無く、使いづらい状況でした。現在、ニュータウンの開発と同時進行で、道路がすこしずつ全通に近づいています。
この道路は「茨木箕面丘陵線」で、吹田市の万博記念公園からまっすぐ北上し、大阪モノレール彩都線が並走しています。約6km北にある彩都エリアの「彩都西駅」でモノレールは終わり、道路も東へカーブしたところで終わっています。
同線の指定名称は「大阪府道1号 茨木摂津線」つまり府が誇るトップナンバーですが、ここから先の現道はクルマ1台の通行もやっとの恐ろしい山道となります。
計画では、この道路がさらに北東へ整備され、新名神の茨木千提寺ICまでつながることになります。
じつは、茨木千提寺IC側のアクセス道路はすでに開通済み。2022年3月に「大岩線」として約1.3kmが伸び、東側の府道「茨木亀岡線」に直結を果たしたのです。これにより、新名神から茨木市駅まで1本の道でつながり、茨木市北部の山間部エリアの交通もようやく改善しました。
茨木箕面丘陵線のほうも、2020年にこの茨木亀岡線へ直結する「彩都東部地区」内の0.9kmが開通。残るは、彩都西と東部地区のあいだの約2.5kmです。こちらは「中部地区」「東部地区C区域」などに分かれて開発が行われています。
C区域は2027年度のエリア完成に向け、2023年7月時点で土地造成の真っ最中。住民も「茨木箕面丘陵線はいつ開通するのか」と気になっているようで、近いうちにそれについての説明も行われるようです。残る中部地区も、現場では道路工事として土地の造成が続いています。