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淡き「平成カフェブーム」の想い出 令和熱が落ち着いた今、未来とともに考える

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ライフ・美容

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1989(平成元年)~1999年、フレンチカフェとスターバックスの誕生

 2019年5月に時代は平成から令和へとスイッチ。平成とは、新しいスタイルのカフェが次々に誕生して街角にひろがり、日常に定着した時代でもありました。

 カフェの表情は、常に時代とライフスタイルを反映して変化します。この30年間の主要なトピックを3つ抽出して平成カフェ文化をふり返り、令和のカフェを展望してみました。

20世紀末は新スタイルのカフェの黎明期だった(川口葉子撮影)

1989年:ドゥ・マゴ・パリ(渋谷)開店
1993年:カフェ・デ・プレ(広尾)開店
1994年:カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ(鎌倉)開店
1995年:オー・バカナル(原宿)、カフェ・ド・フロール(原宿)開店
1996年:スターバックス(東銀座)開店
1997年:バワリーキッチン(駒沢)開店
1998年:オーガニックカフェ(中目黒)開店
1999年:ヌフカフェ(恵比寿)、カフェ・アプレミディ(渋谷)開店

 平成のカフェシーンはヨーロッパのカフェをお手本にスタートします。明治時代、日本最初のカフェ群がそうだったように。

 偶然にも、パリの名門カフェ「ドゥ・マゴ・パリ」の海外業務提携1号店が東京に誕生したのが1989年、ちょうど平成元年のことでした。

 それを皮切りにパリの伝統的なカフェを再現したフレンチカフェが次々に開店し、都心の並木道の風景を変えていきます。

 舗道に面して籐(とう)椅子を並べたオープンテラス。昭和の喫茶店の多くが地階に潜るなどして“閉じた空間”を提供してきたのに対して、フレンチカフェは街に向けて扉を開け放ち、空間に新鮮な風を呼び込んだのです。

 90年代半ばにはアメリカから「スターバックス」が上陸。ミルクたっぷりのラテや甘いフラペチーノは、コーヒーが苦手な人々にも親しみやすく、スターバックスの全国展開とともに広く愛飲されるようになったラテは、2000年代のカフェでドリンクの主役の座につきました。

 重要なのがこの時期にオーナーのセンスを軸にした、作り手の顔が見えるカフェが少しずつ出現していること。

 オーナーの嗜好や美意識を打ち出したカフェは、自己表現の場ともなりえます。明確な個性を持った先駆的カフェは多くのリピーターを獲得するだけではなく、「いつか自分も」とカフェ開業を夢見る人々を増やしていき、2000年以降の東京に爆発的なカフェ熱をもたらすことになるのです。

2000~2009年、「カフェめし」という自由

2000~2009年、「カフェめし」という自由

 2000年、メディアの表紙に一斉にカフェ特集の見出しが躍ります。新しいカフェのムーブメントは、飲食店としての空間やメニュー構成に自由をもたらし、カフェに通う人びとのライフスタイルにも自由をもたらします。

バリスタの腕の動きだけで繊細な模様を描きあげるラテアート(川口葉子撮影)

 たとえば、古いマンションの一室にデザイナーズチェアを置いたカフェ。24時に大型犬を連れたカップルが、ひとりはパスタとワイン、ひとりはケーキとラテを楽しみながら雑誌をめくっている――そんな飲食店の光景がそれまで東京にあったでしょうか?

 2000年代に注目を集めたカフェのタイプを列挙するなら、ダイナーカフェ、“まるで友人の部屋に招かれたような”リビングルームカフェ、夜カフェ。インテリアを切り口にした分類では、ミッドセンチュリーカフェ、和カフェ。

 人気の海外旅行先とリンクして、2000年代前半はアジアンカフェや中国茶カフェ、後半は北欧カフェ。さらにはカフェに+αの付加価値を加えたブックカフェ、ドッグカフェ。

 ダイナーカフェ流行の立役者となったのは、“東京の食堂”を掲げて深夜まで作りたての料理やスイーツを提供する「バワリーキッチン」と、2号店「ロータス」でした。そこからカフェめし、カフェごはんといった流行語が生まれます。

 カフェめしは都市生活者のライフスタイルと結びついていました。当時はまだ、若い女性が夕食にひとりで焼き肉店やラーメン店に入るのは心理的抵抗があった時代。お気に入りのカフェならさほど高いハードルを感じることなく、仕事帰りにひとりでリラックスして夕食が楽しめました。

 ネガティブな孤食は、カフェを通してポジティブな「カフェのひとりごはん」へと変換されたのです。

2010~2019年(令和元年)、コーヒーとスイーツの新潮流

2010~2019年(令和元年)、コーヒーとスイーツの新潮流

 すでに2000年代にパンケーキ専門のカフェ「パンケーキママカフェVoiVoi」が開店して人気となっていったように、スイーツ主体のカフェには専門店が登場していました。

 2010年代にはパンケーキ、かき氷、パフェ、フルーツサンド、チョコレート、タピオカミルクティーなどの専門カフェが次々にオープン。

 流行のスイーツに特化した専門店は短命と背中合わせですが、各カフェがどう定着していくのか、今後の動向が注目されます。

ボリュームたっぷりのサンドイッチも人気に。断面の美しさから「萌え断」という言葉が生まれた(川口葉子撮影)

 2010年代のカフェシーンの最大のトピックはコーヒーでしょう。その下地は2000年代からSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が開催してきたバリスタチャンピオンシップや、高品質なコーヒーの普及にいち早く取り組んだ日本各地のコーヒーロースター、海外のラテアート競技会で優勝したラテアーティストなどによって着実に形成されてきました。

 2010年に入ると、高品質なコーヒーを主役とした「BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK」「NOZY COFFEE」「猿田彦珈琲」などのコーヒーショップが次々にオープン。

 それらは憩いの空間を提供するカフェではなく、テイクアウト主体の小さなコーヒースタンドの形式をとり、スペシャルティコーヒー、シングルオリジンといったキーワードを少しずつ浸透させていきます。

 米国で提唱された概念「サードウェーブコーヒー」への注目が高まっていた2015年、その代表格のひとつとされる西海岸の「ブルーボトルコーヒー」が東京・清澄白河にロースタリーカフェをオープンさせると、大きな話題を呼んで観光客が訪れるようになり、静かだった街はカフェやコーヒーショップ、ロースターなどが集合するコーヒータウンへと変貌していきます。

2019年~、令和時代のカフェの行方は?

 ワインにならったスペシャルティコーヒーの概念「シングルオリジン」は、チョコレートや日本茶などの世界にも拡大し、チョコレート専門のカフェや日本茶カフェが新たな挑戦に取り組み始めています。

 もともとスペシャルティコーヒーは、生産者や地球環境、地域社会に配慮したエシカルな世界観と切り離せないもの。 エシカルや心身の健康を意識したカフェは、今後も人々の共感を集めていくことでしょう。

 平成最後の10年間はSNSがカフェに少なからぬ影響を及ぼしましたが、現在はSNS映え、SNS疲れ、SNS離れという3つのワードが並立しているように、人々は小さなクラスタに分離しつつあるように見えます。

 カフェのなかにも、予約限定、紹介制など信頼関係の成り立つ閉じた世界を作り、クオリティの高い時間を提供しようとする動きが一部に見られるようになり、この傾向は今後も続きそうです。

 常に時代とリンクして変化しながら、時には街の風景を変えるほどのエネルギーを持つカフェ。2020年代にはどんな表情を見せてくれるのでしょうか。

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