大部分が最低限の訓練しか受けていないとの指摘も。
英国防省「侵攻当初とは根本的に異なった軍隊に変化」
イギリス国防省は2024年11月、ウクライナ侵攻を続けるロシア陸軍が、侵攻当初とは根本的に異なった軍隊に変容していると発表。戦車や装甲車にも大きな被害を受けているとの見解を明らかにしました。
ロシア軍の最新戦車T-90M。自爆ドローンなどにより、損害が相次いでいる(画像:ロシア国防省)。
同国防省によると、ロシア陸軍はウクライナ侵攻以前、複雑な作戦を遂行できる「近代的で専門的な部隊」の編成を試みていたとのこと。ただ、戦争が長期化したことにより、ロシア軍の死傷者は70万人を超え、部隊の質が大幅に低下したとしています。
また、現在のロシア軍の大部分は、最低限の訓練しか受けていないと指摘。指揮官は高い支障率にも関わらず、基本的な戦術で前進していると分析しています。
さらに、ロシア軍は少なくとも3500両の主力戦車と7500両の装甲車を失ったと分析。ロシア軍が損害を補充できる唯一の手段が、旧ソ連から引き継がれた戦車や装甲車の備蓄であるとの見解を示しています。