今後は哨戒任務も無人に?
海自が導入する滞空型無人機の機種が決定
防衛省は2024年11月15日、海上自衛隊の滞空型無人機(UAV)の機種を「MQ-9Bシーガーディアン」に決定したと発表しました。
海上自衛隊のイージス艦「あたご」(画像:海上自衛隊)。
同機はアメリカのGA-ASI(ゼネラルアトミクス・エアロノーティカルシステムズ)製で、洋上における情報収集・警戒監視を強化するために導入されます。無人機のため、機体が破壊されても人的損耗はありません。
機体サイズは全長11.7m、翼幅24m。機体の後部にエンジン1基とプロペラを搭載しています。有人機より速度は遅いものの、24時間以上におよぶ長時間飛行が可能です。機体は地上のオペレーションセンターから遠隔操作されます。
すでに海上自衛隊で試験運用が行われており、防衛省は2025年度予算の概算要求に滞空型無人機の取得費用を計上していました。
防衛省は2024年8月、滞空型UAVの提案希望者に対して要求書を渡し、10月に双日から「MQ-9Bシーガーディアン」の提案書を受領しています。提案は「MQ-9Bシーガーディアン」のみでしたが、海上自衛隊の滞空型無人機として、必要な要求事項を全て満たしているとしています。