まいにちニュース ニュースを読んでいいねして、毎日たのしくポイントゲット!
  • まいにちニュース
  • 「算数」ができる子、できない子の差は? 身に付くヒントは“体験”にあり

「算数」ができる子、できない子の差は? 身に付くヒントは“体験”にあり

オトナンサー

ライフ・美容

0

この広告はECナビポイント加算対象外です。
この広告はECナビポイント加算対象外です。
算数に弱いのは生まれつき?
算数に弱いのは生まれつき?

 母親や父親が算数に苦手意識があると、「わが子には同じ苦労をさせたくない」と思うものです。実際に算数で苦労しているわが子を見て、つい、「わが家は理系でなく文系だから」と遺伝のせいにしたくなることもあります。

 しかし、「生まれつき算数に強い子/弱い子」は本当にいるのでしょうか。私は長年、学習塾で小学生を指導してきましたが、環境的要素が大きいように感じます。

理想は「買い物体験」

「お店やさんごっこ」の様子(筆者撮影)
「お店やさんごっこ」の様子(筆者撮影)

 例えば、「5+3」などの数式問題や「花子さんは、あめを5個持っていました。太郎君は、あめを3個持っていました。合わせて何個になるでしょうか」という文章題。

 計算問題は数をこなすことで理解が進みますが、中には、式と答えを単に暗記している子もいます。また、文章題は「合わせて」「全部で」など足し算であることのヒントになるキーワードを拾って、正解を出すこともできます。しかし、次のような問題ではどうでしょうか。

「太郎君は買い物に行きました。お店の人に10円を渡すと、お釣りは3円でした。太郎君はいくらのものを買ったのでしょうか」

 このような問題になると、ヒントとなる言葉がないので、足し算なのか引き算なのか途端に分からなくなる子がいます。文章を読んでも状況を想像できないのです。

 小学校入学前の幼児に算数の力をつけさせようとして、プリントばかりやらせていても、残念ながら力がつくわけではありません。算数力は「ああ、これ知っている」という感覚、つまり、「実体験をどれだけ積んでいるか」がポイントになるのです。これを「先行体験」といいます。その具体例を見ていきましょう。

【「買い物体験」をさせる】

 キャッシュレス決済は便利な半面、子どもにとっては「お金を使う」のがどういうことなのか、あまり身近に感じられません。

 そこで、時間に余裕があるとき、子どもと一緒に商店街まで足を延ばしてみませんか。お肉を買うのもニンジンを買うのも「その都度、お金を出して、商品を受け取る」ことを体験させましょう。スーパーやコンビニでも「110円のあめを買うときに200円を出して、お釣りを受け取る」ことは引き算の実体験になります。

 こうした実体験をなかなかさせられない場合は、親子で「お店やさんごっこ」をしてみましょう。食べ物の形をした消しゴムなどを「商品」と見立て、お客さんになったり、店主になったりして物を売り買いし、お金のやりとりをします。こうした体験が算数の力を伸ばすのです。

 お金はおもちゃでもよいのですが、臨場感を持って学習させるには実物の方がベターです。ただし、硬貨はしっかりと消毒しておきましょう。

【自動販売機で買うことを体験させる】

 小学2年の算数の単元では「『120』は10の固まりがいくつ集まった数でしょうか」という問題があります。普段から、お金を触っている子は「120円は10円玉が12個集まった数だ」「120円は『100円』と『20円』だ」と理解でき、すぐに答えが分かるようです。一方、そうした経験のない子はなかなか答えられず、苦戦します。

 そこで、自動販売機で飲み物を買うときや電車を使って外出するとき、電子マネーでさっさと済ませるのではなく、子どもに硬貨を使わせてみませんか。

 例えば、150円のウーロン茶を買うときに10円玉を15枚入れたり、100円玉と50円玉を使って買わせたりするなどの方法があります。切符なら、「○○駅まで、地下鉄で210円だよ」と親の運賃分の硬貨を渡し、券売機で買ってもらうのも一手です。このように、日常生活の中で子どもに「何気なく体験させる」だけで、大きな数の単位を理解する素地ができます。

日常生活でできる工夫を

 100まで数えることができても、それが実物と一致していなければ、身に付いているとはいえません。

 小学生に、100ページある本の「55ページを開けましょう」と指示すると、1ページ目から丁寧にめくっていく子と、だいたい半分の50ページからめくっていく子に分かれます。数の概念としての「100」を理解できている後者の子に対し、前者の子は単に“唱えているだけ”の子です。おはじきや、100個の玉で数え方などを学べる「百玉そろばん」を使って、「100とはどれくらいの量なのか」を目で見て感じさせることがポイントです。

 もう一つ、小学生が共通してつまずく単元があります。2年生で出てくる「かさの単位」、要するにリットル(l)、デシリットル(dl)の単元です。

 普段、日常生活の中であまり使われない単位なので、子どもたちは最初、意味不明な感覚に陥ります。紙面上で習うとなおのこと分かりづらいです。最初は「l」や「dl」を「英語だ~」と喜んでいるのですが、換算問題が登場するとお手上げ状態になる子が多いのです。

 皆さんの中にも「1000ミリリットルは何デシリットルですか?」と聞かれて、とっさに答えられない人は多いのではないでしょうか。正解は「10デシリットル」です。かつて、義務教育の期間に習ったことでも、日常生活の中であまり出てこない単位だと忘れてしまいがちです。子どもたちも同様で「体験していないと分からない」のです。

 算数は小学校入学後、好き嫌いがはっきり分かれる教科です。嫌いになるとますます勉強しなくなって悪循環が起きやすく、その結果、成績差もはっきり出ます。算数はプリント学習だけではなかなか身に付きません。コロナ禍の影響や、キャッシュレス時代の到来により、実物のお金を触る機会は徐々に減りつつありますが、日常生活の中でできる工夫を見つけてみてくださいね。

子育て本著者・講演家 立石美津子

関連記事

※関連記事はポイント加算対象外です。

実はこの瞬間、お小遣いが稼げていました。

ニュースを読んでるだけで、お小遣いが貯まってたとしたら?そんなうまい話があるわけないと思いますか?実は本当なんです。

ECナビでは好きなニュースを読んでポイントを貯めることができるのです。

ポイントの貯め方はニュースを読む以外にも、アンケート回答や日々のネットショッピングなどいろいろ。

座談会に参加して6,000円!?

気になってたクレジットカードを発行して10,000円!?

いつものネットショッピングのポイントが実質倍に!?

※貯まる金額は一例です。

貯まったポイントは現金やAmazonギフトカードなどに交換できます。

運営実績も15年以上!700万人以上の方がポイントを貯めています。毎日好きなニュースを読んでお小遣いを貯めてみませんか?

無料会員登録はこちら
この広告はECナビポイント加算対象外です。
この広告はECナビポイント加算対象外です。

まいにちニュースの使い方

  1. 1.興味のある記事を選ぶ。
  2. 2.記事を読む。
  3. 3.いまの気分を表そう。
  4. 4.ポイントゲット

「まいにちニュース」について

ルール説明
  • ニュース記事を読み、4つの気持ちの中からいずれかを選ぶと最大で3ポイントがもらえます。
  • 2記事目、4記事目、5記事目に即時でポイントがもらえます。
  • パソコン版とスマホ版それぞれで1日3ポイント、あわせて6ポイントがもらえます。
  • ポイントをもらうのに有効なクリックは、各記事につき1回までです。
注意事項
  • 各記事ページにある「関連記事」はポイント加算対象外です。
  • ニュース記事の更新は随時行われます。
  • ポイント加算回数のリセットは毎日午前3時に行われます。