新幹線の先頭形状はかなり複雑です。
複雑な形状になっている新幹線の先頭車両
日本車両製造は2023年11月15日(水)、公式X(Twitter)で、新幹線の先頭車の表面を「研ぐ」装置を紹介しました。
「エアロ・ダブルウイング」型と呼ばれる複雑な先頭形状のN700系(画像:写真AC)。
鉄道車両メーカーとして知られる日本車両製造ですが、鉄道車両のメンテナンス設備も製造しています。その一つがJR東海の浜松工場に導入されている「先頭車研ぎ装置」です。
新幹線車両の再塗装作業を行う際は、塗装面をならしたり、塗料の密着度を高めるため、表面を研ぐ必要があるといいます。
ただ、高速で走る新幹線の先頭車両は、綿密なシミュレーションを行った上で開発され、複雑な形状をしています。N700系であれば、「エアロ・ダブルウイング」型と呼ばれる形状が採用されています。そのため、これまで先頭車を研ぐ作業は手作業で行われていました。
「先頭車研ぎ装置」には、先頭車両を研ぐ複数のロボットアームがあります。車体表面追従機能を備え、自動化を実現したほか、高所作業も無くなったそうです。過去には、JR東海が開催するイベント「新幹線なるほど発見デー」で一般公開されたこともあります。
実際に「先頭車研ぎ装置」で新幹線の先頭車両を研ぐ様子は、日本車両製造が公式YouTubeチャンネルで公開しています。