リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかしそれらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのものを参考)。
100位:ドイツの将来を背負う男
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかしそれらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのものを参考)。
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MF:カイ・ハベルツ(ドイツ代表/レバークーゼン)
生年月日:1999年6月11日(20歳)
昨季リーグ戦成績:34試合17得点4アシスト
市場価格:9000万ユーロ(約108億円)
20歳の怪物は母国のドイツで大暴れをしている。昨季は19歳という若さでリーグ戦17得点を上げる活躍を見せ大ブレイク。アトレティコ・マドリーに所属する同年代のFWジョアン・フェリックスと共に、将来のサッカー界を背負う選手の一人だ。
ハベルツは高いテクニックを持った選手で、この能力値を見ても頭一つ抜けているのがわかる。密集した狭いエリアでも取られることのないボールタッチを見せ、フリーの選手にパスを出す。バイタルエリア付近では積極的にシュートを狙う一面も持っている。またハベルツはオフ・ザ・ボール時の動き出しにも優れており、果敢に2列目から飛び出していく。この動き出しが向上したことにより、16/17シーズン、17/18シーズンはリーグ戦で5得点未満であったが、昨季は17得点を決めることが出来た。
このランキングでは、約155億円積まれた同年代のFWジョアン・フェリックスを抑えて堂々のランキング入りを果たした。間違いなく将来を嘱望される選手の一人で、ジェイドン・サンチョとジョアン・フェリックスらと共にこのランキングで1位を争う日が来ることも夢でない。
99位:モロッコの天才
FW:ハキム・ツィエク(モロッコ代表/アヤックス)
生年月日:1993年3月19日(26歳)
昨季リーグ戦成績:29試合16得点17アシスト
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
昨シーズン、アヤックスの大躍進を支えた一人であるFWハキム・ツィエク。その活躍を受けて今夏の移籍市場で注目された選手の一人であったが、結局アヤックスに残留した。アヤックスはMFフレンキー・デ・ヨングとDFマタイス・デリフトなど多くの主力を抜かれただけに、ツィエクの残留は大きな喜びであっただろう。
ツィエクはボールを受けると何でも出来る攻撃的な選手だ。中でも足元に優れており、能力値を見てもテクニックとドリブルの項目は高水準となっている。キレのあるドリブルとテクニックは、相手を引き付けて逆を取ることを得意としている。また得意のドリブルで持ち上がると相手の急所を突くスルーパスと強烈なミドルシュートを打つことが出来る。攻撃面での仕事は何でもこなすことが出来るのがツィエクの魅力だ。
昨季のチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリーから2得点、ユベントスから1アシスト、トッテナムから1得点1アシストと、ビッグクラブから得点とアシストを記録した。間違いなくその実力はビッグクラブでも活躍出来る。この男の今後のプレーと動向に注目だ。
98位:アルゼンチン代表LSB
DF:ニコラス・タグリアフィコ(アルゼンチン代表/アヤックス)
生年月日:1992年8月31日(27歳)
昨季リーグ戦成績:29試合2得点4アシスト
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
今季開幕前、アトレティコ・マドリーやアーセナルといったビッグクラブが獲得に動いた中で、アヤックスと2022年までの契約更新に合意したアルゼンチン代表DFニコラス・タグリアフィコ。アヤックスとアルゼンチン代表で活躍している。
タグリアフィコはフィジカルとスピードを兼ね備えており、それらを武器に攻守に貢献する。勇敢にスライディングを試みてボール奪取し、そのままドリブルで駆け上がることが出来る。またボールを奪取した後の相手のプレスを剥がす足元の技術も兼ね備えており、テクニックの数値も高水準となっている。パスの精度も決して低くなく質の高いクロスを上げることも可能。27歳と中堅選手ではあるが、まだまだ成長の可能性を秘めている。
今季も昨シーズン同様のパフォーマンスを見せれば、多くのビッグクラブからのラブコールは止まらないだろう。ステップアップへ向けて、息込んでいるこの男に注目だ。
97位:シティの大黒柱
MF:フェルナンジーニョ(ブラジル代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1985年5月4日(34歳)
昨季リーグ戦成績:29試合1得点3アシスト
市場価格:1200万ユーロ(約14億円)
怪我人が相次ぎCBが手薄な状況が続いているマンチェスター・シティで、今季は本職ではないCBでのプレーが続いているMFフェルナンジーニョ。それでも高い適応力を見せ、シティの壁として活躍している。
フェルナンジーニョはCBも出来るほど高い守備力を持った選手で、本来はDMFを主戦場としている。激しいタックルを見せる一方で、インテーセプトも出来るなど守備の面で抜群の安定感を見せてくれる。またボール奪取後のビルドアップでも貢献でき、サイドへのロングパスは一級品。展開力も兼ね備えている。そしてフェルナンジーニョはヘップ・グアルディオラ監督も称賛するほど賢い選手で、この能力値を見てもIQが高いのが伺える。CBというディフェンスの中でも難しいポジションを、難なくこなすことが出来るのは守備力だけでなく、高いIQがあるからと言っていいだろう。
34歳になった今でも、新たなポジションを開拓するなど進化を見せているフェルナンジーニョはチームに欠かせない大黒柱だ。長年の経験を活かして、難しいシーズンを送っているチームをどう支えていくのだろうか。
96位:パリの大ベテラン
DF:チアゴ・シウバ(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1984年9月22日(35歳)
昨季リーグ戦成績:25試合0得点1アシスト
市場価格:600万ユーロ(約7.2億円)
今季で8シーズン目を迎え、チーム最古参の一人になったブラジル代表DFチアゴ・シウバ。高いキャプテンシーをもった男はチームにとって必要不可欠な存在だ。
チアゴ・シウバは世界屈指の守備力を持ち、対人勝負と空中戦では圧倒的な強さを見せてくれる。また高いIQも持っているためわざとフリーな選手を作り、そこに食いついてきたパスをカットする賢いディフェンスを見せる。またチアゴ・シウバは後方からのロングパスが素晴らしく、前線の選手の足元にロングパスを蹴ることが出来るだけでなく、裏へ抜けた選手や空いたスペースへ蹴り込むパスも一級品だ。また縦に入れるショートパスも武器で長短問わず相手の脅威となるパスを供給出来る。
35歳になった大ベテランもまだまだ主力としてチームを支えている。悲願の欧州制覇へ向けて、どこまでチームを引っ張っていけるだろうか。