空港内の“異空間”?
東成田駅は当初「成田空港駅」として開業し、空港の玄関口を担っていた駅です。その後、空港直結の新駅が整備されたことで役割が移り、現在の利用者は一部の空港利用者に限られています。空港敷地内にありながら、空港内とは思えない独特の静けさを持つ駅です。実はこの駅から空港第2ターミナルへは地下通路で徒歩移動が可能であり、実際に歩いてみると、こちらもまた異なる印象を受ける空間でした。
成田空港第2ターミナル(乗りものニュース編集部撮影)。
この地下通路は第2ターミナルに直結する鉄道駅である空港第2ビル駅の奥まった場所にあり、初めて訪れる場合はやや見つけにくい位置にあります。
通路の長さはおよそ500メートルです。第2ターミナル側から進むと、しばらく直進したのち一度右折し、そのまま再び直進すると東成田駅に至ります。通路内には照明など必要な設備は整っていますが、全体として感じられるのは静けさです。
通行中、まれに空港関係者と思われる人とすれ違うことはありますが、それ以外では自分の足音だけが響きます。無音に近い環境に加え、音が反響しやすいため、普段よりも足音が大きく感じられます。通信環境についても場所によっては安定せず、例えば「アハモ」では通路の中盤付近で電波が入らなくなる場面がありました。
壁面に掲出されている広告はわすかで、視覚的な変化は限られています。一方で、100メートルごとに「京成東成田線まで400メートル」といった案内表示が設置されていますが、そのフォントは現代風ではありません。また、一定間隔で設置された監視カメラは安全性を確保する設備である一方で、空間全体の印象に独特の緊張感を与えています。実際の所要時間は10分に満たない程度ですが、体感としてはそれ以上に感じられました。
こうした環境から、この通路はSNS上で「リアル8番出口」や「異空間のようだ」といった感想が見られます。「幽霊が出そうに感じる」「出口までの距離が実際より長く思える」といった声もあり、単なる移動経路でありながら、印象に残る場所として語られることもあるようです。
