非常口を示すマークは通常、緑と白の2色で構成されていますが、ときたま背景が緑色のマークと白色のマークの非常口も見かけます。意味の違いはあるのでしょうか。実は設置の意味が違います。
そもそもなぜ緑色なの？
非常口を示すマークは通常、緑と白の2色で構成されていますが、ときたま背景が緑色のマークと白色のマークの非常口も見かけます。意味の違いはあるのでしょうか。実は警視庁警備部災害対策課の公式Xによると、意味の違いはあるとのことです。
2種類ある非常口のマーク（画像：警視庁警備部災害対策課の公式X）。
この背景が緑色のものは非常口そのものを示しており、白色のものは非常口の方向を示しているのだそうです。なお、これらマークは名称も異なり、背景が緑色のものは「避難口誘導標識（誘導灯）」というのに対して、背景が白色のものは「通路誘導標識（誘導灯）」といいます。
ちなみに、こういった標識が緑色を主体としたカラーリングが採用されている理由については、火災時、赤い炎のなかで最も目立つのが緑だからで、そういった理由から消防法では、誘導標識（誘導灯）には必ず緑色を使用するように義務付けているとされています。
