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「ニンジャ・ブレード」がシャキーンと展開 「暗殺」に特化したミサイルなぜできた?

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ミサイルといえば、着弾して爆発しその破片などで周辺を加害する兵器というのが一般的ですが、アメリカ空軍のR9Xは弾頭(爆薬)の代わりにブレード(刃)を備えるといいます。目的は「暗殺」。その開発経緯などを追います。

ミサイルで「暗殺」する時代の「ニンジャ・ブレード」

 近年、有人攻撃機または無人機に搭載された誘導兵器によって特定個人を暗殺した、といったニュースを耳にします。2020年初頭には、非人道的行為を命令したとされるイラン革命軍のガーセム・ソレイマニ将軍が、アメリカ空軍の戦闘型無人機であるMQ-9「リーパー」の攻撃を受けて死亡しました。この事件はそののち、旅客機誤射事件を引き起こすまでにエスカレートするなど、世界的にも大きな問題へと発展しました。

Large 200806 r9x 01AGM-114 R9X「ヘルファイア」。その形状や暗殺という目的に特化していることから「シュリケン」など忍者にまつわるニックネームで呼ばれる(作画:小野さゆり)。

 こうした航空兵器を利用した暗殺は、かつては極めて困難でした。しかし、高い精度の情報を共有するネットワークやセンサー、そして発射数の半数が数十cmの円内に着弾するほぼ必中といってよい誘導兵器の登場によって、いまや市街地内のある特定の部分や個人だけを狙って攻撃することは、(標的の正確な位置情報などを得ることについて考慮しないとすれば)それほど難しい作戦ではなくなっています。

 2019年、アメリカにおいて、完全に暗殺に特化したといえる新しいミサイルの存在が明らかにされました。その名はAGM-114 R9X空対地ミサイル。これは既存の「ヘルファイア」ミサイルの変種ですが、「ニンジャ・ブレード」「シュリケン」「クナイ」と言ったニックネームで呼ばれることが多いようです。

見た目も特性もまさに「ニンジャ」なイメージのR9X

「忍者刀」「手裏剣」「苦無」……なんとも忍者好きなアメリカ人らしいニックネームですが、R9Xのその特性と形状は、日本人から見ても確かにこれらの古典的な投擲武器などを連想することは難しくないかもしれません。

Large 200806 r9x 02通常型「ヘルファイア」の模擬弾を搭載したMQ-1「プレデター」攻撃型無人機。元々ヘリコプター搭載用の対戦車ミサイルとして開発された(関 賢太郎撮影)。

 R9Xは通常のミサイルのように推進力となるロケット、そして標的へ誘導するためのレーザー検知器(シーカー)を備えています。唯一、大きな違いは弾頭(爆薬)が無いということであり、R9Xは命中しても爆発することはありません。よって衝突時の運動エネルギーのみによって標的を殺傷します。

 R9Xの直径は18cmしかありませんから、少しでも標的を外せば標的に当たらないといったことも十分に考えられます。そのため6枚の「刃」が展開し、加害範囲を広くすることで殺傷成功率を高める機構を持った弾頭が組み込まれており、これが手裏剣などの名を与えられた特徴となっています。

 R9Xは暗殺に特化しているとはいっても、実のところあまり効率的な武器ではありません。その見た目からどうしても凶悪さが目立ちますが、見た目のわりに弱すぎるのです。爆発によって数十mは飛び散る破片で殺傷する通常弾頭型のほうが明らかに「効率的」ですし安く済みます。しかし「弱い」からこそアメリカはR9Xを必要としました。

極めて限定的な威力のR9Xが求められる理由

 無人機の主要兵装である「ヘルファイア」ミサイルは、そのほかの爆弾やミサイルの威力に比べ比較的、弱いものですが、それでも標的以外への被害を考慮すると、人口密集地で使うことは困難です。

 またその射程は最大で10km程度であり、距離によっては数十秒程度、飛翔しますから、荒野ならともかく市街地では発射から着弾のあいだに民間人が殺傷範囲に入ってしまうことも考えられます。

 こうした点において、殺傷半径が極めて限定されたR9Xならば、そのリスクを最低限に抑えることができるという利点があります。

Large 200806 r9x 03近年は直撃が期待できるため市街地でも使いやすい「弱い」兵装の需要が増している。SDB(小直径爆弾)と大型の「ペイブウェイ」爆弾を搭載したF-15E(関 賢太郎撮影)。

 自由な政治運動や表現が保障されているアメリカにおいては、関係のない民間人を巻き込むような作戦は大々的に批判報道されてしまいます。ロシアやシリアが実際にやっているような、民間の病院であろうと戦略爆撃機で容赦なく破壊してしまうような無法は、アメリカにおいては国民が許しませんし、また人権意識がある(少なくとも配慮しようとする)からこそ、一部そうではない国に対し人権問題を外交カードとして使うことができるのです。

 そうしたことから、「ドローン(無人機)」「スマート・ボム(頭の良い爆弾)」「サージカル・ストライク(外科手術的除去)」といった用語を使って「戦争をきれいに見せたい」アメリカ政府が、民間人への被害を最低限に抑えるという、軍事よりも政治的な必要性から「使いやすい兵器」を求めた結果、R9Xは開発されたのです。

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