児童館で出会ったママ相手に慌てた経験を描いた漫画がSNS上で話題となっています。あるとき、0歳の娘に、シンプルでユニセックスな服装をさせて児童館に行った母。他のお母さんと会話を楽しみますが、徐々に相手が困惑している気配を感じ…という内容で、「気配り上手」「うちもよく間違われます」「まねします」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
実際に間違われたことはある?
この漫画を描いたのは、主婦の蜂田ハチ子(ペンネーム)さんです。インスタグラムで、子育てなどをテーマにエッセー漫画を発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
蜂田さん「妊娠が分かった直後、夫の仕事の関係で九州から関東に転勤になったんです。周りには家族も友人もおらず、いつも1人で家にいました。そこで、昔から好きだった絵を使って知らない人と交流できたらなあと思い、イラストのアカウントを作りました」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
蜂田さん「児童館によく行くようになってから、『性別どっちだろう?』と思ったり思われたりしていて、面白いなあと思っていました。そうしたら、この出来事があったので、その日のうちに描いてしまいました」
Q.相手のお母さんのように、ご自身が逆の立場になって困った経験はありますか。
蜂田さん「結構あります。児童館で『え! どっち?!』としばらくモヤモヤすることがよくあります。この前なんか、花柄のスタイルをしていた子がいて、『女の子ですか? かわいいですね!』と言ったら、『男の子なんです。これ、上の子(姉)のお下がりで』と言われました…そうきたかー!でしたね(笑)」
Q.娘さんは、実際に男の子に間違われたこともありますか。
蜂田さん「娘は割と女の子っぽい顔らしく、間違われることはそこまで多くありません。それでも街でおばあさんから『かわいい坊やね』『僕いい子ね』などと言われることはあります」
Q.その後、娘さんのファッションで気を付けていることは。
蜂田さん「児童館へ行くときは、なるべく花柄の服や暖色アイテムを身に着けさせています。『性別どっち?!』なモヤモヤを相手に感じさせないように…と変に気にしてしまって。まあ今の時代は男っぽくとか女っぽくとか、そんな心配は不要かもしれませんね」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
蜂田さん「『あるある!』という声が多かったので安心しました。あとは『髪が少なくてフリフリの服着ても男の子と間違われる』などクスッと笑えるエピソードもありました。『その対応まねします』という声もあり、うれしかったです」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
蜂田さん「日常で面白いと感じたこと、悩んでいること、イライラしたことなどを好き勝手に描いています。ただどこかで『誰か、分かってくれる?!』という気持ちもあって。フォロワーさんからは『悩んでいるのは自分だけじゃないんだ!』と言ってもらうことが増えたので、これからも『誰かー!』という叫びと共にイラストを発信していきたいです。
これからも、育児や家事に支障がない程度に好き勝手描いていくのみです。周りにクセの強い人が多いので、ネタに困ることはなさそうです!」
オトナンサー編集部