いざとなれば対艦ミサイルも搭載可能
合計12隻が就役予定
台湾のウェブメディア「上報」は2024年12月3日、台湾海巡署(沿岸警備隊)が運用する「600トン級巡視船」について、これを海軍に移管する計画だと報じました。
台湾国産の対艦ミサイル「雄風II」を発射する巡視船「安平」(画像:台湾国防部)。
同船は、台湾が自主建造した巡視船で、1番艦「安平」が2020年に就役、最終的には12隻の配備が予定されています。設計にあたり、先行して建造された台湾(中華民国)海軍向けの高速ミサイル・コルベット「沱江」の技術が参考にされています。
600トン級巡視船は双胴船型でウォータージェット推進なのが特徴であり、速力は35ノット(約時速65km)を発揮します。また射程約120mの高圧放水銃を備えます。このほかにもロケット弾発射機などを装備し、さらに有事の際には対艦ミサイルなどを搭載できるため、補助戦力としても運用可能です。
上報の報道によると、現在台湾海軍は今後旧式艦の退役が数多く見込まれるなか、これを置き換える新型艦の建造が間に合わないため、これを補うために600トン級巡視船を海軍に移管する方針が示されたとのことです。