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30年前の東京人は「10万円以下」のパソコン登場にただただ驚きを隠せなかった

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2020年のPC出荷台数が大幅増

 緊急事態宣言下のゴールデンウイークは、自宅でスマートフォンやタブレットPCなどを使って暇つぶしをしていた人も多かったのではないでしょうか。NHKのウェブサイトによると、PC販売のメッカ・秋葉原の人出も感染拡大前と比べて54,4%も減少しています(5月4日時点)。

 スマートフォンやタブレットPCはかつてパソコンより機能が少ないイメージでしたが、現在は違います。東京に住む大学生に聞いても、大学の授業用で使うパソコンよりも、スマートフォンの方が使う時間が長いと言います。スマートフォンやタブレットPCは文字入力がしづらいというのは、もう過去の話。人間の慣れには目を見張ります。

 そんなパソコンですが、新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークを導入する企業が増えたこともあり、需要は伸びているようです。

パソコン初心者にはテレビ受信も可能なパソコンなどが好評だった。秋葉原の電気街。1994年12月9日撮影(画像:時事)

 総務省の『令和2年 情報通信白書』によれば2019年の世帯における情報通信機器の保有状況はスマートフォン所有世帯が83.4%と、パソコンの69.1%を上回っていました。ところが、2021年1月に米市場調査会社のガートナーが発表した調査結果では、2020年の年間PC出荷台数は2億7500万台で、2019年から4.8%増加。過去10年間で最高の成長率となっています。

 そうしたなか、新たにパソコン市場に参入する企業も出ています。

 2021年に入り、生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)も参入。同社はこれまで家電製品も手がけてきましたが、ノートパソコンを発表しています。その価格は当初、税別4万9800円(税込み5万4780円)となっていましたが、その後値下げする店舗も現れ、さらなる話題となりました。

最低20万円もしたパソコン

最低20万円もしたパソコン

 パソコンの用途は人それぞれのため、見合う価格かどうかは比較しづらい部分があります。ただ、「安くても10万円程度はする」というイメージはもはや過去のものです。価格比較サイトを見比べても、水準以上の性能がある売れ筋のノートパソコンは高くても8万円程度となっています。

マイクロソフト社の基本ソフト「Windows95」日本語版発売で混雑する秋葉原の「ラオックスコンピューター館」。1995年11月23日撮影(画像:時事)

 このような状況を見て、パソコンが普及し始めた1990年代を知る人は隔世の感を覚えるでしょう。なにせWindows95が1995(平成7)年に発売され、各社がパソコンを猛烈に売り出したときでも価格は最低20万円。それでいてハードディスクの容量もCD1枚分程度で、加えて大きくて重いデスクトップパソコンがようやくだったのですから。

 では、パソコンが10万円以下になったのはいつ頃からだったのでしょうか。早速調べてみると、なんとWindows95の発売よりも前の1993年でした。この年、デルコンピュータがDOS/Vパソコンの「333s/L」を9万6000円で売り出しています。もちろんディスプレー別の価格のため、実際にはもう少し金額が上乗せされるわけですが、それでも衝撃は強かったようです。

 1980年代以降にパソコンが発展するなか、世界ではIBMの基本ソフト(OS)をベースにしたIBM PC互換機が事実上の標準になっていました。しかし日本では日本語表示の性能を確保するために、各社が独自の開発を進めていました。結果、パソコンの価格が高額になっていました。

パソコンに縁遠かったかつての日本

 ところが1990年代に入って、NECを除く国産各社はDOS/Vに移行。それにともないNECも低価格機種を打ち出していましたが、10万円を切るパソコンの登場はかなりの衝撃だったのです。

1990年頃の秋葉原(画像:国土地理院)

 しかし当時のメディアを調べてみると、パソコン専門誌はともかく、一般誌ではあまり話題になっていません。というのも、一般社会でパソコンは高価で、使うこなすのに高度な技術が必要だと思われていたからです。

 なにより日本製品への信頼が圧倒的に高かったこともあり、海外のマイナー企業が作る高価な機械を買うという考えすらなかったわけです。

 ちなみに今では信じられませんが、当時の国内パソコン市場で大きなシェアを持っていたNECも、パソコンに興味のない人にとっては「蛍光灯をつくっている会社」だと思われていたくらいでした。

「オールインワン」が買い時だった90年代

「オールインワン」が買い時だった90年代

 パソコンの低価格化を一般メディアが取り上げ始めたのは、Windows95が発売された1995年頃からです。

『週刊宝石』1995年3月9日号では「話題の10万円パソコンは買いか?」という記事で、NECが1月に「PC-9801BX3/U2」を9万8000円で、富士通が「FMV-450SDS」を9万5000円で発売したことを取り上げています。

 この『週刊宝石』の記事が優れているのは、当時のメディアの多くが価格に注目し、各社の値下げ合戦について記しているなかで、冷静な解説を行っているからです。というのも、前述のデルコンピュータと同じく、価格はあくまで本体価格。ディスプレーはもちろん、ハードディスクもついていません。

 記事ではNEC・富士通両社からコメントを取っており、

「これは個人、初心者向きではありません」(NEC)
「一般の方が買われるようなものではない」(富士通)

と回答しています。

 これを受けて記事では「これはあくまで本体価格、簡単に言えばハダカのマシンだったのだ」と記しています。その上で、ディスプレーやハードディスク、CD-ROM、スピーカー、OS、ソフトまで内蔵した「オールインワン」が買い時であると、記事中では解説しています。

 入門者に勧められているオールインワン機種はNECの「PC-9821cb model2F」と富士通の「FMV DESKPOWER-C」です。当時の実売価格は前者が23万5000円前後、後者が19万円前後とされています。性能を見ると前者はCPU i486SX(33MHz)、メモリ7.6MB、ハードディスク容量210MB。後者はCPU i486DX2(66MHz)、メモリ8MB、ハードディスク容量420MBです。

 今となってはまるでオモチャのような性能ですが、それでも「なんて高性能なんだ」と驚き、「安くなった」と、ようやく手に届く値段になったことを喜んでいたのです。パソコンを買っただけで「何か偉大なことを成し遂げられた気分」になったあの時代は、確かに楽しかったと言えます。

現在の秋葉原(画像:写真AC)

 今のパソコン市場や秋葉原(台東区)にそんなワクワク感を求めるのは、もう間違いなのでしょうか。あなたの意見を聞かせてください。

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