エンブレムなくした意図は?
最高1800万円の高級車
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国営メディア「朝鮮中央通信」は2024年7月29日(月)、金 正恩労働党総書記が中国国境にほど近い北部の水害現場を視察したと報じました。
説明によると、7月27日、北朝鮮の北部国境地帯と中国側地域が記録的な豪雨に見舞われ、この地域を流れる鴨緑江の水位が危険ラインをはるかに超えたことで、平安北道の新義州市と義州郡の複数地域で住民5000人あまりが浸水危険エリアに孤立する恐れに直面したとのこと。これに対し、ヘリコプターや救助艇などが住民の救出にあたる一方、金 正恩総書記も救援拠点となっている飛行場へ足を運び、陣頭指揮を執ったといいます。
そのなかで、浸水被害を被った地域を自動車に乗って視察して回る金 正恩総書記の姿も写真で公開されたのですが、彼が乗るクルマがトヨタの高級SUV「レクサスLX」ではないかとしてSNSなどで話題になっています。
高級SUVに乗って浸水地域を視察する金 正恩総書記(画像:朝鮮中央通信)。
クルマに乗った金 正恩総書記の画像は、車体後部から引きで捉えたものと上半身アップのもの2枚だけ。引きで写っている画像では、本来なら車体後部のテールゲート部分に見られるブランドロゴやグレードエンブレムなどは確認できない状態でした。
しかし、特徴的なリアコンビランプの意匠やボディ側面並びにサイドウインドウのデザインなどから、レクサスLXの現行モデルだろうと推測されています。
現在、販売されているレクサスLXは2022年1月12日に発売された4代目で、最高出力415馬力を発揮する排気量3440ccのV型6気筒インタークーラー付きツインターボを搭載、価格は税込み1250万~1800万円の高級車です。
どのような経緯で北朝鮮政府が購入し保有できたのかは不明ですが、SNS上には「レクサスLX=ランクルの走破性の素晴らしきこと」や「LXをここまで使いこなしてるの凄すぎる」「レクサスの性能が証明されとるがな」などといった声が上がっていました。