オランダ代表監督を務めるロナルド・クーマン氏にはバルセロナからのオファーがあった場合には同代表監督を退任出来る契約になっているようだ。
この契約の存在を明らかにしたのは同代表でSD(スポーツディレクター)を務めるニコ・ヤン・ホーフマ氏だ。同氏は20日付けのオランダメディア『フォックス・スポーツ』のインタビューでバルセロナからのオファーがあった場合、クーマン監督が望めば代表チームを去ることも可能だと明かした。
続けて「カタールワールドカップまでは一緒に仕事をすることを願っている」と2022年まである契約を全うしてもらう事を望む一方で「ロナルドはいつの日かバルセロナの監督になることを望んでいる」とも語っている。
クーマン監督は1989年から1995年までバルセロナでプレーしていた。通算252試合に出場しリーグ優勝4度、チャンピオンズリーグも1度制するなど一時代を築いた人物だ。
指導者としてはアヤックスやPSV、バレンシアなどでタイトル獲得経験を持ち、2018年2月からオランダ代表に就任した。6月に行われたUEFAネーションズリーグでは準優勝に終わったものの、EURO2020予選ではグループ首位を走っており2大会ぶりの本大会出場が迫っている。
そんな56歳には今年5月、現在バルセロナを指揮するエルネスト・バルベルデ監督の後任候補としても名前が挙がっていただけに両者のタイミングが合えば古巣復帰の可能性も十分あるかもしれない。