交通量は増えたけど、けど！
アクアライン「変動料金」効果アリ！
東京湾アクアライン、着実に渋滞が軽減されているようです。国土交通省と千葉県、NEXCO東日本は2023年9月7日（木）、東京湾アクアラインで7月22日からはじめた「ETC時間帯別料金」の社会実験について、1か月を経た交通状況について発表しました。
土休日午後のアクアライン上り線の渋滞。社会実験が始まる直前の様子（乗りものニュース編集部撮影）。
社会実験は土休日のみ、上り線（木更津→川崎方面）のみ、ETC全車種を対象として時間帯によって通行料金を変動させるものです。平日は全日・全時間帯で普通車800円ですが、土休日13～20時は1200円に値上げ、逆に20～24時は600円に割引されます。
特に混雑する東京方面の土休日午後を中心に、料金を引き上げることによる渋滞の緩和を主眼としています。
結果として、土日ともに13～20時の交通量が減少し、前後の時間帯へ分散している傾向が見られるといいます。前年同期と比較して1日あたり平均交通量は増加しましたが、それにも関わらず、木更津JCTから川崎浮島JCTまでの通過所要時間は最大56分から最大38分に減少。渋滞による損失時間は“半減”しているということです。
従来は、1時間あたり交通量が2100台を超えると所要時間が大幅に増加する傾向があったそうですが、そのキャパオーバーとなる時間帯を短くすることで、渋滞の早期解消につながるとされていました。特に15～18時台は今も混雑するものの、渋滞は従来より軽減されているようです。
また、木更津側で混雑する木更津金田IC周辺の国道409号などの一般道においても、アクアラインの値上げ時間帯で走行速度の低下が改善し、交差点の渋滞長の減少が見られるといいます。
NEXCO東日本らは引き続き、「交通データ等を収集・分析して効果検証をしてまいります」としています。
