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行きと帰りで料金が違う!? 「外環道の現金利用」料金設定がかなり変則的なワケ 圧倒的に不利な「内回り」

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外環道はETC車ならば、距離により料金が異なり、短距離利用は安く済みます。しかし、現金利用の場合は距離によらず「全線分を徴収」となることも。しかも内回りと外回りでも設定がかなり違うのはなぜなのでしょうか。

外環道の現金利用 不可思議な体系

 何かの事情でETCのついていないクルマを利用することもあるかもしれません。そうした場合、高速道路は一般レーンに入って現金などで利用することになりますが、現金利用はますます不利になってきています。

Large 231017 gaikan 01外環道(乗りものニュース編集部撮影)。

 たとえば首都高は、普通車で現金利用する場合、距離によらず一律で上限料金となる1950円を徴収。ETCなら300円から区間利用が可能なので、現金では相当長い区間を利用しない限り元が取れません。同様に、NEXCOの路線でも、距離によらず上限料金を「全額徴収」となるところがあります。

 その一つが外環道です。しかも、現金の料金設定がかなり変則的です。

 外環道をETC普通車で走行する場合、たとえば大泉JCT(関越道)から川口JCT(東北道)まで(17.5km)ならば普通車520円のところ、現金の場合は千葉の高谷JCT(東関東道)まで49kmフル走行したのと同じ「1040円」かかります。

 各入口で所定の料金を現金で払えば外環道全線を走れますが、実は、区間や走行する方向によっても、この設定は大きく異なっています。

走行する方向によって徴収額が違う!? 外環道の「現金利用」

 外環道の外回り(高谷JCT方面)は、川口中央IC~高谷JCT間の各入口料金所から利用する場合、たとえば川口JCTからは普通車で1020円、松戸ICからは490円といったように、それぞれの入口からの料金が設定されており、「一律で普通車1040円」とはなりません。普通車1040円の適用範囲は16.6km(大泉~川口中央)です。

 反対に内回り(大泉JCT方面)は、高谷JCTから戸田西ICまでの各入口を利用する場合に「一律で普通車1040円」かかります。しかし和光北ICと和光ICから利用する場合だけは、「520円」という設定です。普通車1040円の適用範囲は41.6km(高谷~戸田西)と、外回りに比べ圧倒的に長く、バランスを欠くように思えます。

 まず、「普通車1040円」というのは、首都高と同じく「上限料金」が適用されています。実際の対距離料金だと、大泉JCTから高谷JCTまで走行したら、もっと高くなるところを、1040円で抑えています。このため、外回りの川口JCT以西から高谷JCTまで走行した場合は一律1040円となっていますが、川口JCT以東からは高谷JCTまでそれぞれの距離料金が適用されています。

 ではなぜ、内回りは高谷JCTから戸田西ICまでの各入口で一律に上限料金を払わなければならないのか――NEXCO東日本関東支社によると、これは戸田西IC~和光北IC間にある「新倉PA」(埼玉県和光市)でUターンした場合が考慮されているからです。

Large 231017 gaikan 02新倉PA。上下線から利用でき、Uターンが可能(ドライブレコーダー)。

 新倉PAは本線の直下にある上下線集約型のPAで、Uターンすることが可能です。仮に戸田西ICから入って新倉PAですぐUターンし、高谷JCTまで走っても、出口で料金を徴収しないため、あらかじめ1040円を徴収しているわけです。ちなみにETCの料金でも、新倉PAでUターンしない場合とした場合が、それぞれ設定されています。

 そして、内回りで新倉PAを過ぎた和光北IC、和光ICから大泉までの「普通車520円」という料金について、NEXCO東日本関東支社は次のように説明します。

「大泉JCT以南の延伸計画がありますので、将来を見据えた激変緩和措置として対距離制料金導入以前の料金510円(現在は消費税率10%で520円)に据え置いているものです」

 2015年に対距離制料金が導入される以前の外環道は、内回りならば三郷から乗っても、和光から乗っても、均一料金で普通車510円でした。この料金を適用しているということです。

 このように非ETCでの料金は、外環道の構造的な特徴も反映されています。このため、たとえば常磐道~東関東道のあいだで外環道を現金利用した場合、行きと帰りで料金が異なります。外環道を使わないルート選択も可能なので、事前に検索したほうがよいかもしれません。

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